東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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ルアンパバンから陸路(バス移動)で北部旅行を考えている人は使うことになる、ルアンパバン‐ウドムサイを結ぶ国道13号線。
バス停やガイドブックの案内ですと5時間で着くらしいですが、私が2月にルアンパバンに行った時には6時間かかりました。
その時間を短縮し利便性を向上させるべく、現在ウドムサイ側では猛烈に工事を進めています。
両都市の中間地点には、パークモンという街があり、バスの休憩地にもなっています。
この街から見てルアンパバン側は、道路は整備されていて、バスはわりとスムーズに走行していきます。
それに対して、ウドムサイ側がまだ工事中のため、ガタガタ揺れる道をバスは走っていくことになります。
一説によると、1~2年前よりも、工事を始めた現在の方が、バス移動の所要時間がかかるようになっているとか...。
今回の工事は、道路をアスファルトに舗装するだけでなく、拡幅工事も同時に進めています。
そのため、山を切り崩すために発破作業が必要となり、その都度、道路を封鎖しています。
つまり、発破作業を進めている間は、すべての車は足止めを食らうことになります。
この工事に当たると、ただ作業が終わるのを見守るしかないので、所要時間がより長くかかってしまうのです。
そして、工事は終わっていないゆえのアクシデントによって、もっと時間がかかってしまうこともあります。
今日、その道路を使って生産者の村に行ってきたので、その様子を紹介します(笑)
まず、整備され始めている道路。
工事が着手されたばかりの地点。
なにやら車が行列しています。
原因は、一台の車。
発破で崩されたところを通るにあたり、朝のスコールでぬかるんだ道にはまって動けなくなってしまったようです。
私は、バイクだったため、横を通り、先に進ませていただきました。
でも、しばらく行くとまた工事。
ものすごい悪路でした。初めは、どこを通ったらいいか分かりませんでした。
そして、しばらく行くとまたぬかるみにはまった大型トラック。
村に着いた時には、すごくホッとしました。
村の滞在に満足しつつも、同じ道を帰らなければなりません。
帰り道もいろいろ起こるようで、一台の車が道をふさいでおりました。
ショベルカーが来て、救出作業。
横に振ったり、縦に振ってみたり。。。
その後、正面衝突の事故現場も見かけたので油断なりません。
警察と破損した車が道の脇にありました(人は無事だったようで良かったです)。
・・・風景はのどかで、きれいです。
無事に走ってくれた私のバイク。
ちなみに、この記事の前半部分に「1~2年前よりも、工事を始めた現在の方が、バス移動の所要時間がかかるようになっているとか...。」と書きましたが、それはまだ工事を進めている途中だから。
計画では、あと2年でこの道路工事は完成するそうです。
確かに現時点ではいろいろ怖いですし、これからの雨季の時期にはもっとハプニングが起きそうな気がするので注意が必要ですが、工事が完成してくれれば観光も物流もかなり便利になるはずです。
今のペースで行くと完成までなんだかんだで3年くらいかかってしまう気もしますが、インフラは大事なので、この後が楽しみです。
ラオス人というか、うちのスタッフが持っている仕事の「期限」に対する姿勢。
1.一応期限が設定されている場合
期限は目安程度に考えており、期限日を迎えてからやり始めるなんてこともあります。
⇒やや期限を超えることを想定し、それを見越して仕事を振る必要あり。
2.期限が設定されていない場合
いつまでもやらなくても大丈夫という解釈に変わり、いつまでもやらずに放置し、本当に終わりを迎えないことがあります。
⇒期限は設定して仕事を振る必要あり。
3.期限が長すぎる場合
まだやらなくても大丈夫だと考え、あとでやろうと放置し、そのまま忘れてしまうことがあります。
⇒適度なタイミングで仕事の始める日を指定する必要あり。
基本的には、時間におおらかに生活しているんですよね。
それらを踏まえて、今回。
ある仕事について、余裕を持ってピーマイ(来週迎えるラオス新年)後くらいにやってくれたらいいよ、と伝えてみました。
すると、
スタッフ
「こういうのは早くしないとダメ!!」
・・・分かってんじゃん。
他の仕事でも同じように考えてくれること&実際にそうやってくれることを期待します。
私は、基本的には自分で完結する仕事に対しては、かなり寛容に期限を見ています。
ただ、配属先のPMCは卸売もやっており、お客さんを相手にした商売です。
そのため、そういった他の誰か(特に、外部の人)に影響が及ぶ仕事については、期限をしっかりと管理するように配属先スタッフには伝えてきました。
まだまだ自分の至らなさで管理しきれておらず、本当にお客さんに迷惑をかけてしまったこともあります。ただ、今回のようにスタッフが期限を意識することを習慣化させてくれれば、段々とそれも改善されていくでしょう。
おそらく、ラオス人スタッフの今までの生活は、
周りの人たちと実際に顔を合わせての生活だったのだと思います。
つまり、知っている人の中での生活。
商売も、対面販売が基本です。
そのため、
外部との関わりのすべてが自分の知っている相手であり、お互いの多少の不備も融通を利かせることができていた(融通が利いてしまっていた)のだと思います。
しかし、ビジネスをやろうとすれば、最終顧客は顔を合わせることも連絡先も知らない人になることもあります。
そういう人たちとっては、そんな融通もこっちの都合も興味ありません。
ラオス人のおおらかな生活も好きですが、仕事の場面ではそういった違いを理解し、ビジネス感覚を育てなければならないと思っています。
時間(納期)も、商品(品質、価格)と同様に、大切なビジネスの価値になりえますからね。
私利と他利が交雑する中、それを頭の理解だけでなく、行動に変えてもらうのは非常に難しいですが、うまく私利に結び付けるなりして、PMCがお客さんといい関係を築けるようにしていきたいです。
ウドムサイの自然の中では、あのセキショクヤケイが見られるそうです。
先日、訪れた村では、なんとセキショクヤケイを捕まえた人がおり、それを見せてもらう機会がありました。
まさかセキショクヤケイをこの目で見られるとは思っていなかったので、間近で見られて興奮しました。
籠に入れられていたものの、それはまさにセキショクヤケイでした。
セキショクヤケイの実物を見るのは初めてです。
生で見るセキショクヤケイは、画像で見るものとは一味違く、感動を覚えました。
・・・さて、ここまでの人生で一番セキショクヤケイという言葉を使いましたが、
そもそもセキショクヤケイという動物を知らない人もいるかと思います。
実は私も全く知りませんでした。
セキショクヤケイとは、
和名:赤色野鶏(セキショクヤケイ)
学名:Gallus gallus
英語名:Red Junglefowl
ラオス語名:ໄກ່ປ່າ
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名前だけではいまいち分からないという人のために、さらなる情報。
キジ目キジ科ヤケイ属の動物。
つ ま り は、
ニワトリの原種と言われている動物です。
現在は、家畜用のニワトリとの交雑が進んでしまっているため、純粋な種は少ないらしいです。
参考:wikipedia⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%82%B1%E3%82%A4
どれくらい稀少な動物かはいろいろなwebsiteを見てもいまいち分からなかったですが、
よくよく見ると確かに普通のニワトリとは違っていました。
野鳥だけあってなんとなく鋭い気配を纏っており、格好良かったです。
(事前情報がないと、単なるニワトリだと思っていたと思いますが。)
興味のある方は、ぜひウドムサイにお越しください。
私が見たのは、ウドムサイの街中からさらに車で3時間くらいの山の上の村でしたが。。
※環境教育のトピックスではありません。
ラオスで生活していて、よく目に付くのが道端のごみです。
日本で、ごみのポイ捨ては良くないと教えられて育った私としては、道端に捨てられているごみは、無意識的に問題としてとらえてしまいます。
しかし、同じ場所で生活しているすべての人が同じように問題視しているかというと違うと思います。
道端のごみに気づける人というのは、日頃からごみは道端に捨てないようにと注意を払っている人だけなのです。
逆に言うと、注意を払っていなければ、問題は見えてこないものです。
これは、日々の生活だけでなく、協力隊の活動にも同じことが言えると思います。
活動の中で問題点として目に付くものというのは、自分自身が意識している事象です。
得てしてそういうものは、気づく人にとっては気になってしょうがありません。
しかし、それを意識せずに行動をしている人にとっては、全く気づけないものだったりします。
同じ景色を見ていても、問題を意識していなければ、その問題は認知できないのです。
問題に気づく人というのは、気づく前から問題を意識している人なのでしょう。
私自身、至らない点もあると思いますが、
勉強しながら、自分の周りにあるごみに多く気づけるようにしたいと思っています。
そして、自分が気づいているごみに相手が気づかない時には、一緒にごみ拾いをする覚悟で問題を共有していきたいです。
実践することで、見えてくる世界というのがありますからね。
私の活動は、まずは自分が気づいている問題を共有することだと思っています。
そして、さまざまな実践と問いの中で、いつか自分から問題を認識できるようになると信じています。
何事もstep by step。
育ってきた環境がより近いはずの日本人相手でも難しいですからね。
活動は日頃の意識付け、習慣づけから、地道に進めていこうと思っています。
…というのを、最近の協力隊活動の中で考える場面がありました。
いろいろな場面で気づきを得られる人間になりたいものです。
出張から無事にウドムサイに戻ってきました。
いろいろ慌ただしかった今回の出張。
ビエンチャンに向かうウドムサイ空港からすでにその予兆はありました。
天候不順(視界不良)で2日間フライトがキャンセルになり、ようやく飛行機が飛ぶことになったその日。
チェックインカウンターで大半の商品は預け、一部の商品だけ機内に持ち込むことにしました。
やや規定重量はオーバーしていたものの、超過料金は支払わずにチェックインをさせてもらいました。
ほっと胸を撫で下ろし、今度は搭乗手続きのために、手荷物検査に向かいます。
いつものように身につけていた金属は外し、荷物はX線の検査機に。
そして、自分自身は金属探知機のゲートに進みます。
小心者の私は、毎回ブザーが鳴らないか無駄にドキドキしてしまうわけですが、ブザーは鳴ることなく無事に通過。
そして、X線に通していた荷物を受け取ろうとすると、
女性の保安検査スタッフの一人が、私の荷物にすごく鋭い眼差しを向けています。
それは、PMCの商品が入っている袋です。
初めは重量オーバーでもしてしまったのかな、とも思っていましたが、
ビニール袋越しに中身を確認しようとしているようでした。
何か問題なものを入れてしまっていたのか。。。
中身は確認したつもりでしたが、想定しうるものは、
① 液体の商品を入ってしまっていた。
② はさみなどが混入してしまっていた。
いずれにしても、面倒くさい事態になってしまった・・・。
ついていない時というのは、いろいろ不運が重なるものです。
そして、その場で保安検査スタッフからの質問が始まります。
保安検査スタッフ(以下、保安)「ラオス語は分かる?」
私 「す、少しなら。」
保安「この荷物はどこで買ったの?」
私 「これは、私の職場で売っている商品です。」
保安「それは、ウドムサイ?」
私 「はい、そうです。」
保安「職場はどこ?何の会社?」
私 (うわぁ不審者扱いされているのか…)
「県の産業商業局です。」
保安「そう。
で、これはいくら??
今、買ったりできないよね?
直接見たいんだけど」
ん??
はい、どうやら手荷物に問題があって検査されていたわけではなく、商品の品定めをされていたようです(笑)
というわけで、袋を開封し、商品の販売会を実施。
他の空港スタッフも何人か集めてくれました。
結果、シンスカート(ラオスの伝統的なスカート)1着をお買い上げ。
新デザインのシンスカート
場所が場所なので写真は撮れなかったですが、すごく満足そうな笑顔を私にくれました。
手荷物検査に引っかかってしまったと初めは焦りましたが、
幸せそうな空港スタッフに悪い気はしないですね。
販売につながったし、トラブルでなくて本当に良かった。