東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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前回は、マーケティングという用語からいろいろ語ってしまいました。
そこで、以前マーケティングについて自分でざっくりと書いたものがあるので、備忘録のために投稿いたします。
全6回で4Pについて書いたものです。なので、これもマーケティングの一部に過ぎません。
また、当初は中小企業向けに書いたものなので、一部を変えています。
もし、興味のある方がいましたらお付き合いください。
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現在、企業を取り巻く環境は厳しくなっています。しかし、売上低迷の原因を不況(外部環境)のせいだけにしていては何も始まりません。
そのような厳しい環境の中で生き残るためには経営戦略を立てることが大切です。そして、そうした能動的な経営戦略のひとつに「マーケティング」があります。
マーケティングは、①市場機会を分析し、②標的市場を選定して、③マーケティングミックスを実行・管理するという手順で進めていきます。
① 市場機会の分析により、自社の強み・課題を知り、外部環境に沿った戦略の方向性を決めていきます。この分析方法も、種類は数多くあるのですが、私は活動先のPMCではSWOT分析を利用しています。状況に合ったものを利用することをお勧めします。この分析が正しくできていないと、ただ闇雲に活動を進めてしまい、何をやっているのかor何をやったらいいのか分からなくなってしまいます。
② 標的市場の選定とは、どういったお客さんをターゲットにしていくかを決めることです。消費者全ての人々のニーズに同時に応えることは困難であり、また、経営資源には限りがあります。そこで、限りある経営資源を有効に活用するために、ターゲットを絞ることが必要なのです。
③ 最後に、マーケティングミックスとは、マーケティングの4つの要素(4P:Product(製品)、Price(価格)、Place(チャネル)、Promotion(プロモーション))の適切な組み合わせのことです。これを正しく実行・管理していくことで、マーケティングの目的は達成されるのです。
内容そのものがいくら素晴らしくても、見た目によってその内容の活殺が決まることがあります。
現在、私の配属先はプリンターが壊れていて、この7カ月間ほど白黒印刷しかできません。
ですので、レポートや広告もすべて白黒での印刷になってしまいます。
文字だけのレポートなら問題ないのですが、写真や図を使っていると、少し安っぽい感じになってしまうのです。
しかし、先のビエンチャン滞在できれいなカラー印刷にしてみました。そして、留め具もホチキスではなく、専用の道具を使って、軽く製本化。
それを今日配属先のスタッフに見せてみました。すると、予想以上にすごく興味を持ってくれました。
白黒印刷のものとは明らかにテンションが違う(笑)
すぐにでも導入しよう!!、という勢いで受け入れてくれました。
正直、そこまで打算はなかったのですが、
配属先スタッフのリアクションに、見た目の重要性を痛感しました。
たとえ内容は同じでも、感じ方が異なることがあるのです。
外見を変えるだけで印象が変わってしまうなら、ちょっとした手間程度なら手間暇かけた方が絶対に良いです。逆にぐちゃぐちゃっとして相手に渡せば、見たくないという気持ちを呼び起こしかねません。
特に、協力隊の現場などではせっかく作ったレポートも、読まれずにそのまま廃棄されてしまうことも多いと聞きます。現場によってレベルは様々かと思いますが、捨てるのを躊躇わせるような見た目にしてみるというのも一つの解決手段になるかもしれません。
今後のマーケティングの方向性について、ざっくりと考えたことを書きます。
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今の、現地ハンディクラフトを販売するお店で働いていて感じるのは、「高い技術力でつくられた製品が、必ずしも売れる商品ではない」ということです。
ですので、今までの配属先のおすすめ商品(売れると信じている商品)と、売れ行き商品の多くは合致していない印象です。
これと同じような現象は、日本でも見たことがあります。
自分が働いていた頃の例で言うと、
技術系の人に多いのですが、「すごい新技術ができたから、創業したいor事業拡大したい」という声を何度か聞いたことがあります。
しかし、技術の革新さと市場を席巻することとは別問題です。
(もちろん、その技術が評価すべきものである可能性も当然にありますが。)
市場を席巻するために必要なのは、市場のニーズに適うものであるということです。
その使い道、使う人、使いたいと思う人がいなければ、技術そのものだけでは意味を成しません。
そして、その世界にどっぷり浸かってしまっていると、そこでの専門的な技術ばかりに目が行ってしまい、そのことを忘れてしまいがちです。
今のお店の高い技術力でつくられた製品も、同様に、市場ニーズを満たさないと売れる商品にはなりません。
「顧客目線」とはよく言われますが、
「顧客ニーズを満たす=売れる」ということであって、技術が高いだけでは顧客ニーズを満たさないこともあるのです。
ただ、もちろん、技術の高さは、優位性を築く大切な要因のひとつになるものです。
ですので、それを活かした(ニーズを満たすような)商品開発&マーケティング戦略を考えていきたいです。
今まではまずは目に見える範囲のところから整理・整頓を進めていましたが、やっと、もっと中のところまで手が入るようになりました。
今、対象にしているのは、
おそらく2年以上もの間、手を入れられていなかった在庫管理、よろずのモノの保管スペース。
店舗の運営管理の観点から見れば、
今まで何やっていたの?と、ちょっと笑っちゃうような状況になっていたのですが、こういうのを指摘するために日本人ボランティアはいるので、私はしっかりと自分の仕事を果たします。
現状、ぐちゃぐちゃすぎて、どこに何があるか分かったもんじゃありません。
本来は保管のためにあったはずが、不要なものをてきとうに詰め込むためのものになっていた空きスペース。もう、スペースを埋めるために、いろいろモノを詰め込んできたんじゃないかと思うくらいです。
そこで発生している主な問題は、以下の5点。
1.利用できる資産が活用されずに、埋もれてしまっている。忘れ去られている。
(この場合の資産とは、ディスプレイに使える道具や什器、資料、商品材料、備品など。)
2.本来そこに保管した方がいい場所に保管できず、違う場所に保管せざるを得ず、動線が長くなる。
3.備品管理ができないために、重複した備品を購入している。
4.使いたいものが見つからず、探す手間が生じている。
5.保管スペースが確保できないために、一部、顧客の目に入るところに保管しているものがある。
スペースは有限です。
今の規模だからこそ傷はまだ浅いですが、規模が大きくなったときに、これではもう訳が分からなくなると思います。
(まぁ、今の規模でこの状況というのも如何なものかとも思いますが。)
整理をしたからといって、売上が上がる訳ではありませんが、
しかし、明らかに業務に悪影響を及ぼしています。
整理せずにぐちゃぐちゃのままでも、仕事を不自由なく進められれば特に問題ありません(そういう人もいますよね)。
しかし、現状では、日常業務、在庫管理などいろいろな仕事の場面で、非効率を生み出してしまっています。
外部の日本人ボランティアとして、これまで手を入れられなかったことに、少々申し訳なさを感じています。
本格的な営業活動に出る前に、
店舗の運営管理をしっかりと見直していきたいと思います。