東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨年、プロの写真家の方に配属先PMCへ来ていただく機会がありました。
そして、その時の写真をウェブページにアップしていただいているので、紹介させていただきます。
私が活動で関わる生産者や村を案内した時のもので、その雰囲気が写真から伝わってきます。
※webページ⇒http://imamurakenshiro.wix.com/photography#!pmc-of-oudomxay/c1lk3
言葉がなくてもその様子を鮮明に伝えてくれる写真ってすごいですよね。
私にはこういう才能がないので感嘆してしまいます。
このウェブページにある、他の国・地域の写真も臨場感があり、すごく面白いです。
みなさんもお時間のある時に、ぜひ一度見てみてください。
よく聞く、途上国配属先での突然の人事異動。
まさか自分の身の回りでも起きるとは思ってもみませんでした。
朝8:00出勤。
いつもと変わらない仕事の始まり。
9:00 上司が、局長に呼ばれていく。
9:20 上司が戻ってくる。
上司「来月から2年間、政治学の勉強のために学校に通うことになった」と。
ええっーーΣ(゚Д゚)
あの上司が!?
来月から!?
そして、2年間!!?
いや、本当にびっくりしました。
この上司、しばしばこのブログでも紹介していますが、
自身でハンディクラフトの技術があり、私の改善案をかなり聞いてくれ、周りもうまくまとめてくれていた非常に重要な人物。
私がここまで計画通りに活動を進められたひとつの要因は、彼の存在でもあります。
この上司がいる限り、配属先は大丈夫だろうと思っていたのですが、まさかその上司が2年間スクールに通うために職場に来られなくなるとは。
個人的にはけっこうショックが大きいです。
しかし、局長も期待しているから彼を推薦したわけだろうし、彼自身のキャリアアップにつながることなので、応援しないといけませんね。
もともとスタッフが3人(私を含めず)しかいない職場で、
上司(=マネージャー)が抜けると2人だけになります。
業容から考えれば2人でも十分に回せるはずですが、今のレベルでは厳しいと思っています。
そして、この上司のマネージャー業務。
ありがたいことに私に依頼が来ましたが、あと8カ月で私は帰国するので、それまでになんとかしないといけません。
本来であれば、30代のスタッフをまずは代理に就かせてみて、鍛えていくという風になるのかもしれませんが、本当にそのレベルではないのでまず無理です。
ひょっとしたら新年度(4月)の人事異動で人員の補充があるかもしれませんが、最悪のケースを考えて動いていこうと思っています。
とりあえず今のPMCの仕事を分解し、2人で回せるような業務の割り振りを考えていかなければなりません。
昨日の職場のミーティングで、「今年はもう仕事をやる気はないから」と公表してしまっていたのに、来月もやることが多くあるみたいです。
活動はソフトランディングに入っていましたが、
協力隊の現場、本当に何が起こるか分かりません。
ただ、ラオス語ができない状況でこれが起きなくて良かったのと、私がいなくなった後でこの状況が起きなくてよかったと勝手に思っています。
そして、ここに来てまた組織編成を考えられることに、わくわくしてしまいます。
こういうピンチの時こそ力量が試される気がします。
配属先には申し訳ありませんが、面白くなってきました。
2015年が始まり、今週は生産者グループ訪問初めでした。
普段は、車で行くことが多い村だったのですが、今回はバイクで2時間超かけて到着。
今年は一味違います(笑)。
川にかかる木や竹の橋は慎重に進みます。というか、本当に山の中の道を進みます。
今回の目的は、①オーダーしていた製品のピックアップと、②生産状況の確認。
今回は、担当者を同道させなかったのですが、
自分の目で見て、分からないことを直接質問して、そのおかげでかえって見えてきたものがありました。
今まで担当者の話だけではいまいち分からなかったり、疑問に感じていたり、矛盾に感じていたりしたことが解消されました。
今回の成果としては、
① 生産者の人は、はるかに誠実に製品を作っている
② 生産者側で、管理をしっかりしている
③ 担当者の普段の仕事の様子が分かった
④ 現在受注したオーダーについて、頻発している納期管理のミスが、どのプロセスで発生しているのかが把握できた
やはり、事務所での話と数字だけでは分からない、定性面での調査、現場に対する理解も必要ですね。
生産者グループの様子(写真は昨年行った際のもの。今回は撮る暇がありませんでした。)
今回の村では、質問に対して明確に返答がある&知りたい情報にすぐアクセスできた、ということで、生産者の方々の誠実さが伝わってきました。
また、今回の件で、納期管理についてだいぶ改善の余地があることが分かりました。
現状では大きな問題ですが、これらは大きな収穫でもあります。
生産者側ではなく、PMC側のマネジメントを改善させるだけでも、問題解決につながりそうです。
基本的には、生産者の方々のやり方を無理やり変えるのは、人々の伝統・ライフスタイルを人為的に変えてしまう感じがしてなるべく避けたいので。
今回、直接より現場を知る契機にできて、本当に良かったです。
仕事が多くなってくるとついつい事務所の中にいがちになりますが、今の仕事の本質を見失わないためには現場にも行かないとですね。
年末を迎え、年の区切りということで、この1年間を振り返ってみたいと思います。
(と、ついでに赴任してからの出来事も追記します。)
(2013年)
11月 ウドムサイに赴任
タウンマップの作成
12月 赴任1カ月レポートの提出。現況分析。
(2014年)
1月 山形新聞に活動紹介記事が掲載される
2月 マーケット・フェアに出店
製品の素材説明のための資料完成
3月 ラオス日本人会の会報誌に活動紹介記事が掲載される
4月 ラオス新年
上司との会談
赴任6カ月レポートの提出。具体的戦略の立案&実行へ。
5月 レイアウト変更に着手
Facebookの運用開始
ポスター案の完成
6月 BS-TBSにて任地紹介の放送あり
7月 ビエンチャン出張
商品カタログの完成
8月 JICA冊子『途上国ビジネスとJICAボランティア』に活動紹介記事が掲載される
観光局との連携開始
9月 ルアンパバーン出張
リーフレットスタンドの完成
10月 ビエンチャン出張
Lao Handicraft Festivalに出展
ODOPミーティングに出席
ラオス航空機内誌に商品紹介記事が掲載される
ラオスの新聞に商品紹介記事が掲載される
11月 パクセー出張
12月 ラオス国体。マーケット・フェアに出店
赴任1年レポートの提出
業務マニュアル兼引継書の完成
一応、各月とも遊んではいなかったみたいですね。
何らかのことをやっていたようで安心しました。
帰国後に、「ただいただけ」なんて上司に言わせるつもりはないです(笑)
(参照⇒2014年4月22日の記事)
しかし、販路開拓は、自分が言語に不安があるということで、日本人という枠組みから抜けきっていないことが反省点ですね。ラオス人が経営するショップとの新規取引もありますが、まだ課題として捉えなければなりません。
全体としては自分の責任でやれる範囲のところは、計画通り進めている印象です。
一方で、定着にはてこずっている最中といった感じです。
やはり人の問題は難しいですね。
しかし、モノ・カネが十分でなく、言葉も通じないこの環境下でマネジメントの経験を積ませてもらえる環境に感謝しています。
そして、そんな場面で逆に助けてくれる周囲にも感謝しなければなりません。
かなり悩むことも多いですが、それでも赴任当初よりかは前進していると思います。
この壁を越えた向こうには、成長した自分がいることを信じて、新しい年も活動に取り組んでいきたいと思います。
そして、そろそろ帰国後のことも見据えていかないといけませんね。
何はともあれ、本年も31日を残すのみ。
仕事にはあまり年末年始による特別感はないですが、無事に新年を迎えられそうでほっとしています。
みなさん、今年一年も大変お世話になりました。
新しい年も引き続きお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
それでは、よい年をお迎えください☆★
日本では、先週末が官庁御用納め。
知り合いのラオス人からも、新年もよろしく電話が届くようになってきました。
そして、飲みに行こうよのお誘いも多くいただくようになりました。
しかし、ラオスでは31日まで仕事があります。
そして、私は今週にけっこうto doを設定してあります。
と言っても、やはり31日は余裕日なので、明日・明後日が勝負です!!
日本で勤務していた時には、年末になってバタバタしているのは計画性がないからだと思っていましたが、今年はあえてそのto doをここまで設定しないとなりませんでした。
これについては、ラオス人の風習から考えるとそぐわないかもしれませんが、自分の性格上、しょうがない。
これも来年以降も配属先の活動がうまくいくためのもの。
周囲を言い訳にして、仕事を放棄するわけにはいきません。
明日どれだけ話を進められるかで、実質、今後の話が変わってくるので、明日は勝負の一日。
無事に仕事を終え、身も心もすっきりして新しい年を迎えたいですね。