東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今年は私の方から配属先上司にプレゼントを渡せました。
プレゼントは、
…「1年レポート」と「業務マニュアル」。
「1年レポート」は、
現況分析と、この1年間何をやって、次の1年に何をすべきかを書いたもの。
こちらは、A4用紙9ページ(画像や表あり)で月並なもの。
※JICA事務所への12カ月レポートは期限内に提出しており、今回は配属先に対するものです。
一方、「業務マニュアル」は、
同業種(製造小売・卸売業)の運営管理の知識を、配属先に即して簡単にまとめたもの。
こちらの方はけっこう自信作です。
写真やイラストを中心にして内容はすごく噛み砕いていますが、同業種の経営判断をする際のおおよその事項(定量分析を除き)は押さえられたと勝手に思っています。
これを定着化させるのが次の1年の目標ですが、自分がいなくなっても運営管理のエッセンスは振り返られるようにしたつもりです。
A4用紙39ページ。
※帰国前には、ちゃんと製本をしようと思います。
業務マニュアル(兼 引継書)を作り、後任隊員への引継ぎデータもまとめたので、帰国準備も整いましたが、それはあくまでもこっち(JOCV)の都合。
上記の定着化&配属先に成果を残すことは、残りの任期でしっかりとやっていきたいと思います。
特に人材マネジメントについては、まだ大きな課題を残しているので、自分の能力・スキルも高めていかなければなりません。
任期も残り〇カ月とカウントダウンするようになってきましたが、引き続き配属先と向き合って活動を進めていきたいと思います。
ではみなさん、メリークリスマス!!
良い夜を☆★
今までの頻度からするとブログの更新が久しぶりとなりました。
別に身体や精神を病んでいたというわけではありませんので、ご安心ください(笑)
いろいろな行事やタスクが重なっていて、手が届きませんでした。
やはり肉体的・精神的・時間的余裕がないとダメですね。
* * * * * * * * * * * * * * * *
仕事を振った後、多少、猶予を与えて見守るスタイルにしていた人材指導。
それなりの覚悟をして、いろいろ試してみながら動いてくれるのをじっくりと待っていました。
まぁ私自身、まだまだ寛容する力は足りていないのですが、
今回は先に、別のラオス人スタッフの方が我慢の限界を迎えてしまったようです。
ちなみに今日怒ったそのスタッフは、対象スタッフよりも年下。
年下のスタッフが、年長者にそういう感情を出すのは、ラオスではまずあり得ません。
今回も直接的に文句を言ったわけではなく、私の元に相談に来てくれました。
ただ、本当にこういうことは珍しいと思います。
若いスタッフが問題を共有していることと、私に相談してきてくれたことはうれしいのですが、
この子にそこまでのストレスをかけていたことに自己反省しました。
見守るときにはその仕事に対して責任を負おうと覚悟していたのですが、
他のスタッフにまでは目が及んでいなかったようです。
そこまでカバーができていなくて、自分の未熟さを痛感しました。
もっと視野を広く持たないと。。
組織は人と人との関わりの中で動いていくもの。
立場上、一個人の人材マネジメントをしているのではなく、組織のマネジメントをしているのだということを忘れてはいけませんね。
そんな基本的なことを思い出させてもらった一日でした。
…久しぶりのブログ&クリスマス・イブだというのに、マイナス色が出ていてすみません(笑)
次回はポジティブな記事を目指します。
ラオスの国体が、今月より私の任地ウドムサイで開催されます。
ラオス国体は3年に1度開催され、開催県は各県の持ち回りになります。
ラオスは18県(今年サイソンブン県が追加)あるので、ウドムサイでは54年に1度のビッグイベントです!
そのため、新しいスタジアムを完成させたり、道路を整備したり、街中を装飾したり、街を挙げての祭典です。
なんでも、選手だけでも25種目約7,000人が集まるようで、これを商機に街でもスポーツウェアを販売したり、屋台を出したりする人が増えてきました。
私の配属先でも、この国体に合わせて開催されるマーケットフェアの出展の準備を進めてきました。
しかし、その会場と日程が、変わる変わる。。。
場所はどんどん国体のメイン会場から離れ、本日から開催予定だったのにまだ始まらず。
すごく宣伝がしにくい状況(苦笑)
おかげで、事務仕事に仕事をシフトし、
年内をノルマにしていたPMC経営ノウハウ集(兼 私の業務引継書)が完成してしまいました。
帰国までもう残り10ヵ月弱・・・。
日々、想定外のことは起こりますが、
自分の手に委ねられている活動については、計画通りに進捗しているようです。
もちろん自分の活動計画もまだまだ何が起こるか分かりませんが、帰国までには必要なものの定着化は完了させるつもりです。
後任で入られる方の地盤を固め、新たなことが取り組める環境を作って、帰国の日を迎えたいですね。
※最後にウドムサイ国体のyoutubeの動画紹介
カネがない。モノがない。だから、昔からあるハンディクラフトしか売るものがない。
…そうとらえられると、ハンディクラフトは時代に遅れた製品、かわいそうだから買ってあげるものになってしまいます。
でも、この伝統の技術は、大量生産用の機械では決して生み出せない価値を持っていると思います。
その価値がどういうものなのかを、理屈や理論で説明するのは今の自分には難しいです。
しかし、そういう作業を見てすごいと感動したり、わくわくしたりする単純なその感情が、きっとその価値の答えなんだと思います。
今回、私の配属先の対象コミュニティで、製品の生産過程を動画で撮影してきました。
それを、Facebookで紹介しています。
商売抜きで面白いと思うので、一度見てみてください。
配属先PMC Facebookページ⇒https://www.facebook.com/pmc.oudomxay
(記事投稿)
11月4日 葛のバッグを伝統的な技法で編んでいくシーン
11月10日 植物の葛から繊維を抽出するシーン
11月18日 抽出した繊維を、糸状に縒っていくシーン
11月25日 バッグのストラップ部分を編むシーン
ラオスに来て活動を始めてから、「学生時代にあれをやっておけば良かった」「これをやっておけば良かった」と思うことがすごく多いです。しかし、そういう必要性も、ラオスに来た経験があるからこそ、感じるものなのかもしれません。
* * * * * * * * * * * *
最近、配属先の人たちに新しい活動(経営知識・スキル等)を教える方法について考えさせられています。一部の人を除いて、やはり新しい概念を理解してもらうことはすごく難しいです。
しかし、その中でまずはやらせてみることが大事だと、強く感じてきました。
日本は、やたら理論を先に教えたがる傾向があると思います。かく言う私も、理論はすごく大事にしていました。
「意味も分からずにやることに、意味があるのか」と。
しかし、初めは頭で考えてできなくても、とりあえずやってみた経験から学ぶこともある、と最近考えています。
たとえば、スポーツの指導の場面でも。
子供たちはコーチに「こうやってやるんだ」と言われ、その技術を身体に染み込ませていきます。初めはただ言われたことをやっているだけかもしれませんが、確かに技術を向上させることができます。そして、成長するにつれて、段々と自分でその意味を理解し、自身の課題に気づき、技術・知識が深まっていきます。
また、日常生活の場面で言えば、新しいスマートフォンを手に入れた時。
最初にマニュアルをすべて読み込んでしまうよりも、まずは操作してみる人が多いのではないでしょうか。そして、そのうちにマニュアルと読み合せ、より多くの機能を引き出せるようになっていく。。。
本当に正しいと確信していることならば、
初めに無理やり理論を詰め込むよりも、まずはやらせてみて、
身体に叩き込んでしまう、その経験から学んでもらうというのも大事なのかもしれません。
継続的な組織・個人の進化のためには、最終的にはやっぱり理論も不可欠です。
しかし、その前に型にはめてみるのも効果的な気がしている最近です。