東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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私の職場の産業商業局では、よくその敷地内でBBQをやります。
他県からの使節団の接待、特別な日の祝い事、同僚で楽しむ土曜日・日曜日、明日が休みだという解放感に溢れる金曜日、そして何の変哲もない平日など、、、。
こちらは、「キー」と呼ばれる、ヤギの何かを使った料理中。
何かが何であるかは秘密にしておいた方がいいでしょう。。。
〇番外編
なかなかワイルドな経験をさせてもらっています。
配属先に赴任してから、約17カ月が経過。
早いもので、残りの任期も1/4になってしまいました。
節目節目で配属先に出す定期レポートも、活動終了時の報告書を除けば、これが最後になるはずです。(weekly reportと活動領域に絞った各レポートは、随時継続していきます。)
今回のレポートの趣旨は、「私がいなくなったことを想定した活動の実践」。
これまでの活動で、売上、粗利、取引先の数といった経営指標では、計画以上の成果で推移できています。
配属先が小さな組織だったので変化を起こしやすかったのは確かにありますが、それでもスタッフのおかげでしょう。
そして、お客様や語学の先生、前職の上司、JICA事務所の方々等、様々な方の支援に助けられてきました。
しかし、組織として基盤を築くためには、これまでの活動だけの一過性のものであってはいけません。これまでの活動をベースとして、配属先スタッフに自立して運営を行っていってもらわなければならないのです。
これまで、顧客ニーズを把握するために自分が表に立ち過ぎてしまった場面も多くあるので、今後はそれらも含めて活動を配属先スタッフに移行していく必要があります。
正直、まだ自立してできるレベルではないものも多いのですが、まずはやらざるを得ない状況をつくってみて、そこから学習の必要性を感じてもらいたいと思います。
そこで、今回のレポートでは、
「自分たちがやるんだ」という主体性をより持ってほしいということを中心に書きました。
その中では、その意識がなければ、また私の赴任当初の前と変わらない状況に陥る、と強く反省を求めている箇所もあります。
スタッフの現状は、おそらく私が事務所にいることで、なんとなく最終的にはやってもらえる気がしているのだと感じています。
そこで、今回のレポートの中では、
特定の業務(スタッフが主体的にやるべき仕事)については、明確に「私は今後、絶対にやらない」と宣言しておきました。
定型業務に時間を取られると、私がやるべき運営改善の部分の仕事に取り掛かれなくなってしまいますしね。
業務の定期観測はしていくつもりですが、それらの業務をプレイヤーとして実行するつもりはありません。
正直、自分一人でやった方が早いし、質が高い仕事ができる気がするときも多々ありますが、じっと我慢して業務をスタッフに任せてみたいと思います。
レポートは言葉足らずなので、うまくフォローもしないといけません。
配属先(支援対象の村の人たち)のためというのもありますが
ここまでやっておいて、配属先がまた元通りの組織に戻ったら苦々しいので、
残りの期間で配属先を自立できる組織にさせたいです。
少なくとも、その意識付けは徹底させていきます。
1月末の突然の異動により、不在だったPMCのマネージャーのポジション。
3月になり、新しいマネージャーがやってきました。
新しいマネージャーと言っても、PMCを管理・運営するウドムサイ県産業商業局の担当部局の課長。つまり、本来であれば、PMCマネージャーの直属の1個上のポジション。課長職と兼任して、マネージャーを務めてもらいます。
また、そのポストゆえに、元マネージャーの先代のPMCマネージャーがこの人。
昔からのPMCを知っている人物です。
全然関係ない部局から地位だけ同じ人が異動で来ると、1から説明をしなければならないのですが、そのような事態にならずに安心しました。
職場もこれまで隣の建物でしたし、立場的にも何度も話したことがあるので、コミュニケーションもOKです。
ただ、これからは彼女に諸政策の決定をしてもらったり、PMCスタッフを直接指揮命令してもらったりするので、今まで以上に密に連絡を取っていかなければなりません。
今後もPMCのための活動をうまく進めていくためには、彼女の存在が非常に重要になってきます。
彼女の方もJOCVに対して同じようなことを感じているようで、
この1週間くらいは、お互いの力量の探り合いみたいな感じでした(笑)
レポートや資料作り等、いろいろやっておいて良かったです。
彼女の私に対する評価は分かりませんが、
私は今後の活動もかなりやりやすそうだと感じています。
今回の新しいマネージャー、、、
自分の意見もかなり強く持っている一方で、論理的に正しいと思う物事には耳を傾けてくれます。
そして、部下の行動をしっかり管理しようという姿勢が伝わってきます。
なあなあな感じに(うやむやに)されてしまいがちだと聞くラオスでの仕事ですが、彼女はそれぞれのスタッフに最低限の仕事をしっかり求めてくれています。
いい加減な仕事をすればシビアに×の評価もしますし、きちんとした仕事ができればそれも正しく評価してくれます。
PMCも今まで以上に規律ができそうです。
一時は突然のマネージャー不在でどうしたものかと思いましたが、今後の活動もうまく推し進められそうな予感がしています。
基本的には、今後は、これまで私が導入を進めてきたことの定着化が活動の核になってくるのですが、彼女のサポートを受けられれば、配属先スタッフへ行動に移させることがスムーズにいきそうです。
私の方もしっかり理論化して、それらの活動を説明できるように準備をしていきます。
残りの任期内に定着化まで完了させ、配属先を後にしたいと思います。
もう3月ですね。
会計年度を3月締めにしている会社は多いのではないでしょうか
というわけで、今日は、活動における予算について感じたことを、少し前の自分の経験と合わせて勝手に書いてみます。
協力隊員の活動の話を聞いていると、
「いかに金を使わずに活動を進めるか」
なんだか、そういう風潮を感じます。
もちろん、多くの場面でそれは大事です。
過大投資は避けるべきであり、身の丈に合った計画にすべきだということは、金融機関で働いてきた自分は十分承知しているつもりです。
しかし、それにとらわれ過ぎ、予算を使う計画には一律に否定的になっている印象もままあります。
つまり、投資すべきことにも消極的になってしまっている状況です。
経営においてチャンスの時には、資金をいかに有効に活用するかということも重要なのではないでしょうか。
もちろん資金を活用するということは、
投資になるだけでなく、単なる浪費になる可能性もあるので注意は必要です。
しかし、ちゃんとした計画・戦略の下では、「投資」となりうるのです。
そのことも、金融機関で働き学ばせてもらった、…はずでした。
しかし、私もある時まで、投資になるような資金の使い方を活動の中であまり考えてきませんでした。
カネがないという周りの声に流され、私自身も、いかにカネを使わないかという発想に囚われてしまっていたのだと反省しています。
キャッシュだけが資産を形成する要素ではありません。
組織の裁量の中で、いかにキャッシュを将来的に有効な資産に変えていくのか、それを考えていく必要があります。
日々の活動の中では、限りあるヒト・モノをいかに使うか、という問題に直面します。
それと同じように、限りある「カネ」をいかに使うか、も重要な課題なのです。
私は、PMCのビジネス組織としての維持力を勘案しつつ、
妥当性のある使途と、適正な資金効果を持った計画を活動の中で考えていく必要があるでしょう。
ちゃんと活動の中で、前職の経験も活かしていこうと思います。
さて、個人事業主のみなさん、3月15日までに確定申告を!!
約1カ月ぶりの投稿となりました。
別に大きな怪我や病気、精神的に病んでいたわけでもありません。
そして、何もやっていなかったわけでもありません(笑)
むしろ、マネージャー業務の引継ぎを受けつつ、生産者の村への訪問をコーディネートする仕事が重なったり、純粋に村落巡回をしたり、出張があったりで、なかなか落ち着いて仕事ができないような状況でした。
なんか事務仕事が進まないなぁと思い、振り返ってみると、2月に事務所内で仕事をしていたのは5日間だけでした。
まぁそんなことは言い訳なのですが、いろいろなことを並行して処理していく能力は前職で鍛えられたつもりでいましたが、まだまだスペックの甘さを反省しています。
そんないろいろあった2月でしたが、
特別な思い出のひとつが、ルアンパバーンで担当したプレゼンです。
以前、とあることから親しくさせていただいていた韓国の国立大学の教授から招待を受け、村落開発についてのプレゼンを任せてもらいました。
プレゼンの機会は、スパヌボン大学(ルアンパバーンにあるラオスの国立大学)と協力して、韓国政府が主導して進めるプロジェクトのオープニング式典。
けっこうオフィシャルな場で、
他のプレゼンターの方々の肩書は、ラオスと韓国の大学学部長やらプロジェクトの責任者、国際企業CEOなど。
そんな中、ボランティアという肩書の自分は完全に浮いていました。
それにも関わらず、私を指名していただいてありがたい限りです。
しかも日本人なのに。。。
後から聞いたのですが、今回のメンバーの方々は、学術方面で韓国政府を動かせる力がある人たちだとか。
そんな中に混ざって、プレゼンをやらせてもらい非常に光栄です。
プレゼンの指定されたテーマは、「適正技術」と「持続可能な開発」。
私は主に、配属先の組織を分析して、それらを語らせていただきました。
英語でのプレゼンで、質疑応答ははっきり言って申し訳ないレベルでしたが、
その後の休憩時間にも質問をいただき、多くの方に興味を持っていただけたようでうれしく思います。
語学面を中心にもちろん反省もありますが、なんとか無事に乗り切ることができて満足しています。
本職(PMCの業務)もそうですが、周りの方々から貴重な経験を任せていただき、本当に感謝しています。
最近すでに2年間の活動を振り返ることが多くなってきましたが、
途上国で暮らすせっかくの機会なので、残りの任期も楽しんで、いい思い出をたくさん作っていきたいです。
※そんな思い出のひとつとして、
「mundi」というJICAが編集・発行する雑誌の1月号に、配属先のことを紹介していただきました。
⇒http://223.27.200.5/www.jica.go.jp/publication/mundi/1501/ku57pq00001o5ok3-att/04.pdf(PDFファイル)
このような機会をいただき、ありがとうございます。