東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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帰国=この2年間、親しくさせてもらってきたお母さんたちともお別れ。
そこで、先週からあいさつ回りを実施中です。
この1週間のバイクでの走行距離は約480km。
山道なので、もうお尻が痛くなっています。
でも、この2年間本当に忘れがたい思い出をもらったので、
どうしてもあいさつに行っておきたく、
あまり好きではないバイクに跨って行ってきました。
そこで、特に関係が深かった2つの村での思い出を、
自慢がてら、紹介したいと思います。
村に行くまでの道の関係で、雨季の間は行きにくくなってしまう村。
久しぶりの訪問となりました。
あいさつを言いに行っただけなのですが、
ありがたいことに、お母さんたちがラオスの伝統的な儀式「マッド・ケーン」をやってくれると言ってくれました。
このマッド・ケーンというのは、
一般には「バーシー」と呼ばれているもので、
人生の節目の際や、何かしらの際に、手首に糸を巻く儀式です。
通常、ただの糸を巻くだけなのですが
今回は、お母さんたち自ら手首に巻く糸を編みこんでくれました。
そして、
このせいで泊まりになってしまったけど、それもいい思い出です。
また、赤いシャツを着ているセーンは本当にお母さんみたいな存在で、この時はこんなに楽しそうにしてくれているのに、私とのお別れに泣いてくれました。
そんなことされたら、私ももらい泣きしてしまうよ・・・。
最後には、そんな気は全くないのに、またお土産をもらい過ぎてしまいました。
お母さんたちの気持ちがうれしいです。
街から18kmと比較的近い距離にあり、展示会などを手伝ってもらうことも多い村です。
そして、染色を教えてくれたお母さんがいる村でもあります。
この村でも、バーシーを企画してやってくれました。
バーシーに使う、写真中央のパー・クワンと呼ばれる飾り(捧げもの)。
これを自分たちの手で作ってくれました。
私が手伝えるのは、バナナの葉を拭いてきれいにすることくらい。
みんなありがとう!!
そして、この村でも、「日本で使ってね!!」とお土産をまたもらってしまいました。
何か気の利いたお礼ができたら良かったのですが、
私にできるのは、収穫したトウモロコシの皮剥きのお手伝いくらい。
最後にお母さんと一緒にトウモロコシの皮をずっと剥いてきました。
ただ形式的にバーシーをやるのではなく、
想いを込めて準備から手づくりでやってくれたお母さんたち。
お別れとかでも割とドライにするタイプの私なのに、なんだかしみじみとしてしまいます。
本当に別れが寂しいですし、本当にまた遊びに来たいと思います。
以前のブログ記事で3日間は糸を結んだままにしておくと書いておきながら、
本当は即日で切ってしまうことも多いバーシーの糸。
でも、この2つの村でのバーシーで巻いてもらった糸は切れないよー!!
ラオスの宗教儀式のひとつに托鉢があります。
ちょうど先月末には「カオ・パンサー」という仏教イベント、
そして昨日は「モン族の托鉢」のイベントがあり、
ウドムサイの知人と一緒に参加させてもらってきました。
〇まずは、「カオ・パンサー」。
カオ・パンサーがどういう日かというのは、あまりうまく説明できないですが、
仏教の節目の日であり、
この日は、ラオス人のほぼすべての人がお寺に参拝し、托鉢を行います。
私たちがお寺に着くと、すでに多くの人が集まっており、
手を合わせながらスピーカーから流れる読経を聞いていました。
ちなみに、みんなが敷いている御座は、各家庭で用意して持ってきているものです。
これが、托鉢道具の一式。
お菓子や紙幣、お線香などが入っています。
いざ、自分が托鉢する際には、さっきのものにもち米も一緒に装備しました。
何がモン族で特別なのかは分かりませんが、
そして、ここからは室内に移動。
再び、お祈り。
写真だと何をしているか全くわかりませんが、
そして、いろいろあって終了。
真ん中のグリーンカレーみたいなのがすごくおいしかった。
ラオス料理と言っていたけど、名前を聞くのを忘れてしまって後悔しています(笑)
日本で出家と聞くと、頭を丸めて一生お寺に勤えるイメージがあります。
というか、私はそういうイメージでした。
しかし、ラオスでは期間限定(2週間くらい~数年)で出家をするということがよくあるそうです。
何でも、出家することで家族や自分自身のために徳を積むことができるのだとか。
(私の拙いラオス語の理解ですが)
そして、昨日、
ウドムサイでお世話になっている家族の親族の一人が出家をするということで、その儀式に同席させていただきました。
場所はお馴染み、ラオス三大仏が本尊のラー郡にあるシンカム寺院。
出家する方は、頭と眉毛を剃り、
そして、本堂に移り、
お経を唱え、出家における規則を聞き、
袈裟を受け取ります。
しかし、ここからは、写真のみで雰囲気を感じ取ってください。
(私もそれぞれの儀式の意味するところは、推測で理解しているだけなので。)
外国人である私があまり写真をパシャパシャ撮るのはいかがなものかと思いましたが、親族のラオス人もたくさん写真を撮っていましたし、逆にお願いをされたので写真を撮ってきました。
出家。。。
次は自分がする番ですかね。
ラオス女性の伝統衣装で、現在も公式の場で女性の正装とされているのがシンスカートです。
学生の制服、職場に出勤する際のスーツとしても日常的に着用され、結婚式や仏教行事などの儀礼衣装にもなっています。
コットンやシルクを使って織り成される布は色彩の配色も美しく、その技巧的な模様と共に、ラオス女性のおしゃれポイントのひとつになっています。
ラオス全土で愛用されているシンですが、そのデザインや模様は、地域や民族によって異なります。
例えば、
ラオスで人口の大きな割合を占めている「ラオ・ルン族」は、布の下部に柄が配されます。
シンプルな構図なので、コーディネートはしやすいです。
学校の制服に使われているシンはこのタイプのシンです。
「ルー族」は、柄にはさまざまなパターンがありますが、真ん中部分に柄が配され、下部分は無地になります。
波(ナムルー??)をイメージした柄が好まれて使われることが多いそうです。
デザイン自体はシンプルですが、実物はカラフルなラインでかわいらしい印象です。
そして、「タイプアン族」の伝統的な模様のひとつが、仏教の世界観を表わすというひし形を図柄に配し、さらにナーガ(蛇)をモチーフにしたデザインです。
フン郡タイプアン族に織られたシン
ちなみに、このシンが織られるウドムサイ県フン郡は、ルアンパバン県ナーン郡、フアパン県サムヌア郡と共にラオス「三大染織地域」(出典:チャンタソン・インタヴォン『ラオスの布を楽しむ』61頁、(アートダイジェスト、2006))に数えられるそうで、そのシンは人気が高いです。
シンの柄は、代々母から娘へ織りの技術が受け継がれる中で、人々の信仰とも結びついたデザインが生み出されてきました。そのため、それぞれのアイデンティティを誇示する特有のデザインが、各地域や民族にあるのです。
以下、PMCで置いているor置いていたシンの画像を淡々と貼っていきます。
去年に引き続き、今年もウドムサイの街の中で水かけを体験してきました。
(去年の様子はこちら⇒水かけ祭り2014)
一緒に水をかけていた女の子は、水をかけた相手のバイクに乗ってどこかへ行ってしまいました。
すぐに帰ってきましたが…
そして、夜までビール&ダンス(別の友達のところへ移動)
基本的にカオス
そして、子供たちはラオス正月の
2年続けたラオス・ウドムサイの水かけ。
来年、このピーマイ・ラオがただの平日になっていると思うと、なんだか変な気がします。
しかし、この2年間、年甲斐になく楽しませていただきました。