東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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ラオス女性の伝統衣装で、現在も公式の場で女性の正装とされているのがシンスカートです。
学生の制服、職場に出勤する際のスーツとしても日常的に着用され、結婚式や仏教行事などの儀礼衣装にもなっています。
コットンやシルクを使って織り成される布は色彩の配色も美しく、その技巧的な模様と共に、ラオス女性のおしゃれポイントのひとつになっています。
ラオス全土で愛用されているシンですが、そのデザインや模様は、地域や民族によって異なります。
例えば、
ラオスで人口の大きな割合を占めている「ラオ・ルン族」は、布の下部に柄が配されます。
シンプルな構図なので、コーディネートはしやすいです。
学校の制服に使われているシンはこのタイプのシンです。
「ルー族」は、柄にはさまざまなパターンがありますが、真ん中部分に柄が配され、下部分は無地になります。
波(ナムルー??)をイメージした柄が好まれて使われることが多いそうです。
デザイン自体はシンプルですが、実物はカラフルなラインでかわいらしい印象です。
そして、「タイプアン族」の伝統的な模様のひとつが、仏教の世界観を表わすというひし形を図柄に配し、さらにナーガ(蛇)をモチーフにしたデザインです。
フン郡タイプアン族に織られたシン
ちなみに、このシンが織られるウドムサイ県フン郡は、ルアンパバン県ナーン郡、フアパン県サムヌア郡と共にラオス「三大染織地域」(出典:チャンタソン・インタヴォン『ラオスの布を楽しむ』61頁、(アートダイジェスト、2006))に数えられるそうで、そのシンは人気が高いです。
シンの柄は、代々母から娘へ織りの技術が受け継がれる中で、人々の信仰とも結びついたデザインが生み出されてきました。そのため、それぞれのアイデンティティを誇示する特有のデザインが、各地域や民族にあるのです。
以下、PMCで置いているor置いていたシンの画像を淡々と貼っていきます。
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