東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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「ヒト・モノ・カネ」と「How」の要素に加え、
それらを動かす上で、もうひとつ企業にとって重要な要素が「スピード」です。
市場構造の変化についての情報収集のスピード。
情報収集から意思決定までのスピード。
意思決定から組織行動までのスピード。
・・・企業を取り巻く目まぐるしい環境の変化に対応していくためには、これらのスピードが不可欠だと言われています。
これについては、まさにその通りだと思います。
スピードを持たない企業の未来について、ちょっと考えるだけでも想定されることと言えば、
・市場から取り残される
・市場における好機を逸する
・競争企業に先をいかれる
など。
そして、私の経験則から言うと、
市場変化についていけていない企業のケースとして、企業(経営者)が気がついたらいつの間にか市場ニーズと大きく乖離した場所にいることが多いです。つまり、すでに売上を大きく落とし、ようやく現況の問題の深刻さに気付いたというケースをよく見てきた気がします。
そして、決まって、「昔は良かったのに何故?」、「今の社会、環境が悪い」、、、というような自らを省みない発言を聞くことになります。
市場変化に関心すら持たないこの状況は、スピード経営の実現以前の問題です。
また、別のパターンですと、
意思決定の際に、様子を見るのが先決だと自らの役割を放棄し、チャンスを先送りにしてしまっているケースがあります。
そして、結局いつの間にかそのチャンスは手に入れられない状況になっているのです。
危機感の甘さ、意思決定・決断力の甘さによって、チャンスを逃してしまうのです。
ラオスでの仕事では、前者の問題も大きくありますが、
まず今回取り上げたいのは、後車に通じる問題です。
スタッフ個人のヒトの問題にもなりますが、
いつかやるよ、とタスクを先送りにし、そのまま放置してしまうケースを目にします。
そのスタッフが良く使う、「ムーナー(いつか)」という言葉の「いつか」は、そのまま訪れません。
日本で働いていた時、
私は、優先順位がしっかりあれば「明日やればいいことは、明日やっても構わない。」と思っていました。
しかし、仕事の有無の問題もあり、ラオスに来てからかえって、
「今日やった方がいいことは今日やれよ。」「今、やれるんだったら、今やれよ。」と思うようになりました。
優先順位があるわけでもなく、ただ単に仕事を先延ばしにするのは、大きなリスクのみが伴います。
私個人の身を振り返ってみましても、ラオスでの生活では、いろいろハプニングが起きて次の日にはやろうとしていたことができなくなることがよく起こりえます。
突然の天候不良、前日に入る会議・お楽しみイベントのスケジュール、聞いていた条件の変化、スタッフの変わりやすい気分、、、等。
今はOKでも、次のタイミングにはなんだかんだあってダメになっていることが多いです。
「できるのならその時にやらないと」と、身に染みて感じています。
他のラオスの組織でも、同様の事象が起きているとよく耳にします。
だったら、それだけでもうちがやれば、ストロングポイントになりえます。
配属先のマネージャーはこのあたりも理解を示してくれているので、スピード感というものを意識するだけで良いのでスタッフレベルにまで落とし込んでいきたいものです。
また、自分自身、優柔不断になりがちですが、
好機を逸しないように、「今やる行動力」を意識していきたいです。
決断のスピード、決断から行動までのスピードをラオスで鍛えて参りたいと思います。
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