東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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会話の工夫②は相手のプライドを突くような感じですが、
これは逆に相手を持ち上げて自尊心をかき立てるような感じです。
それは、以下の5つのフレーズを用いた会話です。
・さすがー (ຂ້ອຍຕະລອດເຊື່ອເຈົ້າແທ້)
・知らなかったー (ຂ້ອຍບໍ່ຮູ້ແລ້ວ)
・すごーい (ດີຫລາຍ)
・センスいいー (ການຮັບຮູ້ດີເນາະ)
・そうなんだー (ສົມພໍ)
こ、これは、合コン女子のさしすせそ…、。
「やっぱり、〇〇さんって頼れる人ですね」も加えておきましょう。
これで、ターゲットのラオス人も思いのままに。
前回②と同じようなものですが、
同じ事象を説明していても、その結果を相手の利益に直感的につながるような形に言い換えて伝えると、相手の感じ方が変わることがあります。
例えば、
「いくつオーダーが入っている」と言うと、頑張らないけど、
「いくらのオーダーが入っている」と言うと、頑張る。
あるいは、
「いくらの利益」と言っても頑張らないけど、
「これで〇〇が買えるよ」と言うと、頑張る。
これは、本当にその対象のグループによって変わってきますが、その人のインセンティブにつながる会話手法かと思っています。
「でぃーくわぁ」というのは、こっちの方がいいよ、という意味。
「ぼーがーむ」は、きれいじゃない、という意味。
相手の価値観をうまく見極めて、言葉を選んでいくことの重要性を感じています。
配属先のあるラオス人スタッフは、
変化を起こすことも、仕事が増えるのでちょっと嫌がります。
でも、プライドが高いです。
そこで、言葉の選択をしています。
たとえば、ディスプレイの変更を提案する時の話。
「でぃーくわぁ」だと、「ふーん、でも敢えて変えなくても…」という感じ。
でも、「ぼーがーむ」だと、けっこう敏感に反応してくれます。
・・・特に女性スタッフは。
相手によって使う言葉を選ぶべきなのは、ラオス人も日本人も同じですかね。
任地ウドムサイに来て1年経過し、活動そのものだけではなく、
その活動を円滑に進めるためにもいろいろ工夫しながら頑張っています。
そこで、個人的にうまくいったと感じている会話の工夫事例を勝手に公開します。
(3つはネタが決まっているのですが、いくつになるかは未定です)
* * * * * * * * * * * * *
まず、紹介するのが、
「他者の権威を借りる」という手法です。
たとえば、「日本の有名な学者が言っているんだけど、」「こないだお客さんに言われたんだけど、」「日本では一般に〇〇って言われているよ」みたいな使い方です。
これには他者説得の効果があり、発言の説得力が増します。
つまり、第三者の言という方が、効果的な場面というのがあるのです。
また、「私が」と何か強く意見してしまうと、角が立ってしまうのではないかと不安な時にも有効です。責任転嫁になりますよね(笑)
これは、日本でもよく通じる手法かと思います。
そして、活動外でもけっこう使っています。
そこで効果を発揮してくれるのが、「JICA」。
現地の人は普通にやっているけど禁止事項となっていることを、けっこう進められて困ることがあるのですが、そんな時にラオスでJICAの名前を出すと、威力あります。
「私がダメって言っているんじゃなくて、JICAがダメって言っているんだよ」
と言うと、大抵の問題はクリアされます。
(JICAの皆さん、勝手に名前を使って申し訳ありません。悪用はしていませんので。)
活動、人間関係がスムーズになる手口かと思います(笑)
配属先PMCのFacebookでは、おかげさまで100「いいね!」を集めることができました。
…という、投稿をして、誰かが「いいね!」を取り消していたらどうしよう(苦笑)
しかし、実際は知人が押してくれているケースが多いです。
ですので、PMCの新規ファンはまだまだこれから増やしていかなければなりません。
ともあれ、こういうのは継続性が大事だと思うので、これからも配属先とお客様との相互交流&情報発信が図れるように、楽しみながら続けていきたいです。