東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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以前、販売価格を引き下げることは販売量の増加を要求するので注意が必要だ、と述べたことがあります。
ただ、その可能性を十分検討した上での戦略なら、もちろん有効に働くこともあります。
つまり、利益率の減少以上に、販売量の増加により売上・利益が多くなるようなケースです。
参考とする経営指標に、「GMROI」というものがあります。
小売業などでは有名な経営指標なので、耳にしたことがある方も多いかと思います。
GMROIとは、Gross Margin Return On Inventory Investmentsの略称で、日本語では「商品投下資本粗利益率」と言われます。
商品在庫投資に対する効率性・収益性を示す指標です。
GMROI(%)=売上総利益÷平均在庫高(原価)であり、
この式を分解すると、
GMROI(%)=粗利益率×商品回転率(原価ベース)となります。
ここから分かることは、
在庫投資にかかる収益性には、「粗利益率」と「商品回転」の向上の、2つの観点からアプローチが可能であるということです。
「粗利益率と商品回転を高めるような戦略がいい」と言ってしまえば、当然のように感じるかもしれませんが、もうちょっと細かく見ることも可能です。
たとえば、先の例で言えば、
①価格を落として販売量を増加させようというのは、利益率を減少させて商品回転高めようという戦略であり、
GMROI(↑)=粗利益率(↓)×商品回転率(↑)を目指すものです。
一方、
②ブランド品などの販売を行う店では、
GMROI(↑)=粗利益率(↑)×商品回転率(↓)で、収益性の増加の達成を目指すことも可能です。
私の配属先では、多くの生産者の人々の生計向上という使命を帯びているので、どちらかと言えば、上記①で収益性を高めるのが望ましいと思っています。
もちろん、
③利益率も高く、商品回転も良い商品によって
GMROI(↑)=粗利益率(↑)×商品回転率(↑)を達成するのがベターなので、
そういう商品開発も行っていきたいです。
GMROIも概念で言えば、「なんだ、そんなこと今さら」という印象を受ける方もいるかもしれません。
しかし、これを指標として知っていれば、具体的な数値として経営判断を行うことができます。
もちろん感覚的になんとなく経営を進めることも可能ですが、なんとなくではなんとなくの経営判断しかできません。
少なくても私は怖くてそんなことできません。
配属先、ひいては生産者のために、最適な戦略をとれるようにしていきたいです。
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