東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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協力隊としてラオスに赴任し、約1年半が経過しました。
ここまで、ラオス語で資料を集め、聞き取り調査をして現況分析をしたり、
ヒト・モノ・カネが十分でない中で改善計画を実行したりといろいろしてきましたが、
やはり一番苦労した(苦労している)のは、他人を動かすということです。
途上国の生活でよく悩まされるのが、文化の違いに起因する行動様式の違いです。
協力隊の方の中には、よく他人を自分の力で変えてやるんだと意気込んでいる人を見かけます。
しかし、私はこれまでの経験の中で、他人の性格まで変えるというのはかなり難しいと体感しています。
現地のその人も、身の回りの環境に合わせて育ってきたのであり、そこから人の性質を変えるのは無理でしょう。その人の人格を否定して、30何歳の人の性格を0から形成するのは傲慢な考えだと思います。
では、何もできないかというと、それはそうではないと思います。
人を変えるところを入口にするのではなく、
まず「人を動かす」ことから入っていくことです。
性格までは変えずとも、
ビジネスの環境に身を置くなら、それに適した行動を取ってもらう必要がありますからね。
これまで、4人のスタッフと過ごしてきて、
他人の動かし方(動いてくれる動機)は、三者三様(四者四様!?)。
・論理的に説明し、納得することで同調してくれる人
・小さなことでもいいのでまずは成功を生み出し、信頼を勝ち得ることを一緒に動いてくれる人
・プライベートで友好関係を築くことで、そのノリで一緒に動いてくれる人
・権威者からの指示によって動く人
実際にはそれらの総合的なもので動機づけされるのでしょうが、各スタッフの比重の高い要素が上のようなものです。
なんとなく分かると思いますが、その動機付けによって、成果となって表れるものは大きく異なります。
幸いにも、配属先PMCの新・旧上司は2人とも、上の2つだったので、活動をすごくサポートしてもらえました。
下の2つに関しては、定型外の業務を任せるのは慎重にならないとなりませんが、扱いはすごくラクです(笑)
ただ、「プライベートで友好関係を…」の方は、あまり仕事そのものが動機づけになっていないので、注意が必要だと感じています。。。
今、その点に一番頭を悩ませています。
しかし、日常的な関係づくりも、人材マネジメントに影響しうるということは大切な教訓ですよね。
人はそれぞれ長所・短所を持っていると思うので、それを活かせるように、人の動機づけも考えながら今後もうまく仕事をしていきたいです。
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