東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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基本概念だけまとめて、
実際のレイアウトの改善案はアップするのを忘れていたので、一応紹介いたします。
小売業は普段、ディスプレイだけでもなんとかできてしまうことが多いので、
レイアウトまで手を入れるのは、私も滅多にない経験です。
⇒従来のレイアウトはこちらのリンクから確認して比較してみてください。
番号を振ってあるのは、それぞれの場所にレイアウトの意図があるので、それを配属先に紹介するためです。(紹介しなかったものもありますが、基本的にはこのブログで紹介した手法の応用です。)
私は、なんとなくこうやった方がいいでしょ!!という感覚的なものでは、後に残るものが少ないと思っています。そのため、普段からなるべくその理由を伝えるようにしています。
ただし、今回の意図については実際に店舗を見てみないと伝わりにくい部分もあるので、ブログでは割愛させていただきます。
なお、もし参考にしたいと思う方がいても、それぞれの店舗が抱える課題は千差万別。
レイアウト等に絶対的な正解はなく、すべての店舗で同一にうまくいくわけではないので、現況をよく分析してから、みなさんもトライしてみてください。
昨日、今日は別業務のために動けなかったのですが、
いよいよ明日はこの案に沿ったレイアウトの変更にも取り掛かれそうです。
そして、実際に動かしてみて、というのはあるので、随時見直し、変更をしていきたいです。
レジの前というのは、商品を購入する顧客が必ず通過する場所なので、商品陳列において重要な場所のひとつです。
ここには高利益率の商品を置くといいと言われていますが、
私は「ついで買い」を促すような陳列をつくろうと考えています。
店舗コンセプトとかけ離れた商品を置くわけにはいかないので、
現在、現地の自然素材を活かした小物・アクセサリーなどがつくれないかと検討中です。
店舗で商品購入をしてくれた顧客に、
プラスαの価値を提供できるような商品をつくりたいです。
販売目線でなく、顧客目線の店舗づくりも忘れずに進めないといけないですね。
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さて、何回かに分けて店舗レイアウト・商品陳列について書いてきましたが、今回をもって一区切りをつけたいと思います。実は他にもディスプレイ用のアイディアは持っているのですが、それは文書にする必要のない技術的なことなので、ブログでは割愛します。
しかし、今までレイアウトについて、小売業ではここまで文章にまとめたことがなかったので、基本をまとめる良い機会でした。
おかげ様で、後は具体的改善案を提示すれば、来週のweekly reportはうまくまとめられそうな気がしています!!
これは、感覚的にも十分理解できるものだと思いますが、
商品は、顧客が手に取ることができる高さの範囲に並べなければ、購入の促進はできません。要は、高すぎたら届かないですし、低すぎたら取りづらいですからね。
この手に取れる高さの範囲のことを、有効陳列範囲と呼びます。
日本では、だいたい60cm~210cmの範囲だと言われています。
ラオス人は、おそらく日本人よりも背が低いので、これよりも少し下になると思いますが、欧米旅行者はどうでしょうか。まぁPMCには、あまり高い所に陳列スペースがないので、上に関してはあまり問題ないかと思います。
ちなみに床に近い所も手に取りにくいので、そこはストックスペースとして活用されることが多いです。
そして、この有効陳列範囲の中でも、最もお客に手にされやすい範囲を、ゴールデンゾーンと呼びます。
日本人男性の平均で70cm~160cm、女性で60~150cmと言われています。
このゴールデンゾーンは、不自由なく商品が手に取れる場所であり、顧客の注目を集めやすい範囲でもあります。
そこで、このゾーンに、重点商品や売れ行き商品、マグネットとなる商品を置くと、効果的な商品陳列となる可能性を持っています。
ですので、現在私は、ゴールデンゾーンに配するPMCのエース格となるべき商品を選別中であります。
フェイスとは、陳列商品の見える面のことです。
この概念を用いた手法としては、縦陳列にするなどの手法もあるのですが、
現状、PMCで気をつけたいのは、以下の2点。
① 商品ごとに最適だと思われる面を、フェイスにして陳列する。
② 重点商品については、フェイス数(顧客に見える商品の数)を大きくとる。
現状、この陳列方法では布が売られているのは分かりますが、“その違いが何なのか”、“どういった商品なのか”は一目ではよく分かりません。
ですので、改善の余地があると言えるでしょう。
たとえば、こちらのウドムサイの伝統的な織の商品。
寝かせた陳列ではあまり目立ちませんが、フェイスを変えてあげると、より顧客に訴求できると思いませんか。
基本的なことのようですが、商品数が増えてきたりすると意外に見落としがちになってしまったりします。
量感陳列とは、商品を1か所に集中させてボリューム感を出す陳列方法です。
(メリット)
・その迫力感からお客の目に留まりやすく、豊富感によって購買意欲をかき立てることができる。
(デメリット)
・商品に廉売感が出るため、高価格商品には不向き。
★いくら高級なものでも山積みにされていたら、どこか安く感じますよね。
ひとつだけぽつーんとあるものより、大量にまとめたものの方が目につくと思います。
ただ、もうちょっと形を整え、空間も意識すれば、カタチにはなるかと。
展示陳列とは、そのゾーン一体で、何か特定のテーマや価値を演出するような陳列方法です。
(メリット)
・新たな価値の提案によって、潜在的なお客の購買意欲・ニーズを引き出すことが可能になる。
(デメリット)
・陳列に手間がかかり、商品数に対してスペースも消費するので、量を売りたい商品には不向き。
見せ方によって、同じ商品でも高級感が出たりします。
日本のある有名なお菓子の画像での例。
(画像元:http://sp.bokete.jp/odai/295112)
展示陳列については、どうすべきか現在進行形で検討中のため、PMC商品での写真はありません。
上記のように、
それぞれにメリット・デメリットがあり、その方法は商品ごとに考えて適用していかないといけません。
PMCの商品価値柄、あまり量感陳列は多用しないと思いますが、スポットで使う分には面白いかなと感じています。うまく工夫していきたいところです。