東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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最近、家で時間のある時には、
以前染めた草木染の綿糸を丸めて、小さなボールを作っています。
特に何かに使えるわけではないのですが、
PMCで天然染色のサンプルとして展示しています。
これ、意外に時間がかかって、
1個作るのに40~50分くらいかかります。
頭の中がもやもやしている時には、
なんかこれだけに集中できるので、頭がすっきりします。
最近、考え事が多いのか、
PMCスタッフからの依頼があり、
商品に付ける価格タグを新たにデザインしています。
そのスタッフの言い分+自分の意見を踏まえた現状の価格タグの問題点は、
・書き込まない情報のところまで、記入欄がある。
・書き込みたい情報の記入欄がない。
・情報が更新されていない(電話番号、webアドレス、Facebookページへの誘導)
・PMCロゴの縦横比を変えて、縮尺されている
こうして振り返ると、
実際に使うスタッフの意見をうかがわずに勝手に作成しているので、
使いにくいものになっているようです。
そして、この作成スタッフは自分で使わないので、
情報更新の必要性をあまり感じていなかったようです。
そこで、今回は、依頼してきたその価格タグを実際に使うスタッフの意見を聞きながら、価格タグの作成を進めています。
主に変更する点は以下の通り。
1.記入項目の見直し
(生産者名の記入、商品情報の追加、商品名・コードの重複項目の削除...)
2.情報の更新
3.デザインの見直し
(PMCロゴの縦横比は、本来のものを維持する)
4.価格変更に対応できる仕組み
(海外の展示会に持って行く際、通貨単位を変えてもすぐに対応できるようなものにする)
5.商品素材ごとに異なった価格タグを作成
(それぞれの素材の説明、特徴、必要な情報を付記するため)
「1」,「2」,「3」については、その文のままの通りです。
「4」については、価格タグを顧客用と、PMC用とで2枚にすることで対応予定です。
具体的には、顧客用には価格を記載せず、価格変更時にはPMC用のタグを差し替えるだけで対応できるようにするつもりです。
また、このことによって、PMCで販売した際にその商品のタグを保管できるので、販売した商品の確認がしやすくなります。
「5」においては、いくつかの商品は自分で例を示し、残りのデザインは引継ぎ中のスタッフにやってもらっています。
私の帰国後に、何かまた変更したい項目が出た時には、このスタッフがやってくれることでしょう。
こういう新たなものの導入はこの時期はやらないつもりでいましたが、
引継ぎ用のスタッフに今後を任せられそうなので、引き受けてやってみました。
基本的には、「価格タグ」という狭いものの経験ではなく、
広告作成及びマーケティングの概念の経験としてとらえてもらいたいと本人には伝えてあります。
大したことのない活動ですが、一歩前進。
時間のない中、やることは多いですが、
悔いのないように最後まで詰めて仕事をしていきたいです。
先日、ウドムサイの知人のお店で
キープ(ラオスの通貨)のお札の偽札があったということで見せてもらいました。
各画像の上部が偽札です。
本物との違いは、
・大きさがやや小さい
・印刷が薄い
・紙の質が悪い
といったところでしょうか。
他にもいろいろ判断するポイントはあると思うのですが、
キープ札についてはあまり詳しくないので、以上のような所が、私のような素人にも判断できるポイントです。
上を踏まえれば、偽札自体のクオリティはきっとあまり高くないのだと思います。
しかし、ラオスで一般に流通しているお札は、古くて、くしゃくしゃになった状態のものも多いです。
そうすると、あからさまに間違いに気がつきそうな①の状態のものも、なかなか偽札だと気づきにくいかもしれません。
また、②、③というあからさまなthe 偽札も、
夜の屋台やレストランでまとめてお札をもらった際には、いちいちチェックしない可能性も高くあります。
危機意識は常に持っていないといけませんね。
身の回りでもこういう犯罪があるのだと知り、身を引き締めなければならないと改めて感じています。
週末、土日だけの1泊2日の日程で、
世界遺産の街ルアンパバーンに行ってきました。
バスで片道6時間くらいかかるので、街での滞在時間は1日もなかったですが、帰国前に会いたかった人には会えたので目的は達成できました。
しかし、その短い滞在の中で、やらかしてしまいました。
宿泊先のゲストハウスからナイトマーケットに向かう走行中のトゥクトゥクから、どうやらスマホを落としてしまっていたらしいです。
落とした瞬間は全く気付かず。
しかし、トゥクトゥクを降りる時にないことに気づきました。
そして残念ながらいくら思い出してみても、トゥクトゥクに乗る時には確実に持っていた記憶はありました。
ということは、走行中のトゥクトゥクから道路にスマホを落としてしまったに違いありません。
今まで、けっこう気をつけていたのでラオス生活で失くした大切なものはなかったのですが、
旅行で気が緩んでいたのでしょうか。
ついでに、ズボンのポケットも緩んでしまっていたのでしょうか。
自分の不注意に反省しなければなりません。
その時の現況を整理してみると、
・スマホを落として紛失。
・落とした場所が分からない。
・誰かが拾ってくれても、スマホは日本語モードで読めない。
・さらに、ラオスの通信会社のSIMが使えないスマホなので電話もできない。
これ、完全にスマホが返ってこないパターンのやつだ・・・。
自分のせいとは言え、ちょっとショック。
プーシーに登る足取りも重く、
そこから眺める世界遺産の街並みもどこかどんより。
気分を紛らわすためにショッピングでもするかと、ナイトマーケットを散策。
しかし、その際中、ウドムサイの知人からまさかの連絡あり。
「ルアンパバーンで携帯失くしたでしょう(ニヤニヤ)。
あなたの携帯を拾ってくれたっていう人から、連絡があったんだけど。」と。
完全に諦めていたので、もうビックリ。
なんでその知人から連絡があったのかも、
電話を受けた当初は不明でした。
聞いた話によると、
1.道路に落ちているスマホを親切なラオス人が発見。
2.持ち主の情報を得ようとするも、スマホは日本語モードでよく分からない。
3.持ち主の知り合いに連絡を取ろうと、電話帳やFacebookのアプリを起動させようとするもSIMが使えないので接続できず。
4.スマホのカメラで撮影されていた画像を見てみたら、共通して写っている写真から落とし主(私)の顔が判明。
5.その画像の中で、共通の知人と写っていた写真があり、その人に連絡をしてみる。
6.その共通の知人が事情を把握し、間に入ってくれて、私に電話をくれた。
という流れでした。
本当にありがたい。
そして、その知人は、ルアンパバーンに住んでいる別の友達に頼んで、私の代わりにバイクでスマホを受け取って、私に届けてくれるように手配までしてくれました。
そのおかげで、スマホが無事に手元に戻ってきました。
LPBで降り続いていた雨もどこか心地よく感じました。
スマホを拾ってくれた方、
間に入って調整してくれた方、
わざわざバイクで受け取り届けてくれた方。
多くの方の手を煩わしてしまいましたが、
親切なラオスの方々に感謝を忘れないようにしたいです。
そして、私自身はもっと危機管理意識を高く持たないとなりませんね。
私も困っている人の手助けのためには、
フットワーク軽く動ける人間になりたいです。
最近、活動で悩んでいるのが、
「スタッフに対して怒るかどうか」、ということです。
というのも、ラオスでは一般に、
相手に対して怒らない方がいいと言われています。
そして、個人的にも怒るというのは疲れるのであまり怒りたくない、
というしょうもない理由もあります。
ちなみに、ラオスで怒るとダメな理由としては、
① 怒るというのは、あまり人間ができていない人がやる行為とみるから
② ラオス人は怒られ慣れていないので、すぐ挫けてしまうから
と聞きました。
しかし、実際には、①のようにそんな理性的な考えに基づいて、怒られたときの対応をしているとは思えません。むしろ、②のように怒られ慣れていないので、びっくりして固まるというのが適切な感じがします。
ただ、②の関しても個人的な推測ですが、
ラオス人のメンタルがガラスのように弱いというのではなく、
やるかやらないか(本音はやりたくない派)でうろうろしている人が、
怒られたことによってやらないことを選択するきっかけになってしまっている気がします。
もしくは、怒られたことで①を理由にして、やらないでいいという口実に転換してしまっているような感じです。
または、怒られてまでその仕事をやりたくないというのが、本音かもしれません。
日本であれば「去る者追わず」、で良いのかもしれませんが、
怒ったらいなくなってしまうかもしれない人間を含めて何とかするのが、今の仕事だと思っています。
そこで、辛抱強く小言を言い続けてみたり、権力者を使ってみたりするわけですが、
将来的には自力で何とか「仕事」をしてもらわなければならないわけです。
そこで、自分のマネジメント力の至らなさもあってか、
いつまで経ってもなかなか手を動かせないスタッフには、
何かを変えるためのきっかけが必要だと思っています。
今までは討論、レポート、小言、陳情、指示、上司・同僚からの根回し、年下スタッフからの突き上げ、経験から学ばせる、、、等、いろいろやってきたわけですが、どれも効果は継続せず、本人の心には落ちていないようでした。
私が想定しうる対策の中で試していないのが、
実績と連動する報酬制度と、「怒ってみる」ということ。
給与体制は、行政組織に属しているので変更できないので、
残りの「怒る」という行為がまだ配属先では実施しうる余地のあるものということになります。
日本でもそうですが、
感情に任せて怒るというのは、かえって相手に伝わらないと思います。
しかし、そこに正当性・論理性があるならば、
「怒る」ということも、想いを伝えること、そのことの重要性を切実に訴えるという意味で、時には必要になってくるのではないでしょうか。
配属先の未来を想う気持ちは、間違いなく私の方が強く持っている自信があります。
ただし、人間関係の大切なラオスという場所で働いているということを忘れずに、手順を間違えないように慎重にやらないとならないでしょう。
しばらく先になると思いますが、いいタイミングで実行して効果を見られたらいいと思っています。
なんとなく今回のも3日くらいしか効果はなさそうな気がしますが、スタッフを信じてやってみたいと思います。
※ちなみに、ラオスで怒ることについて私が書いた別の記事がこちら