東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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最近、活動で悩んでいるのが、
「スタッフに対して怒るかどうか」、ということです。
というのも、ラオスでは一般に、
相手に対して怒らない方がいいと言われています。
そして、個人的にも怒るというのは疲れるのであまり怒りたくない、
というしょうもない理由もあります。
ちなみに、ラオスで怒るとダメな理由としては、
① 怒るというのは、あまり人間ができていない人がやる行為とみるから
② ラオス人は怒られ慣れていないので、すぐ挫けてしまうから
と聞きました。
しかし、実際には、①のようにそんな理性的な考えに基づいて、怒られたときの対応をしているとは思えません。むしろ、②のように怒られ慣れていないので、びっくりして固まるというのが適切な感じがします。
ただ、②の関しても個人的な推測ですが、
ラオス人のメンタルがガラスのように弱いというのではなく、
やるかやらないか(本音はやりたくない派)でうろうろしている人が、
怒られたことによってやらないことを選択するきっかけになってしまっている気がします。
もしくは、怒られたことで①を理由にして、やらないでいいという口実に転換してしまっているような感じです。
または、怒られてまでその仕事をやりたくないというのが、本音かもしれません。
日本であれば「去る者追わず」、で良いのかもしれませんが、
怒ったらいなくなってしまうかもしれない人間を含めて何とかするのが、今の仕事だと思っています。
そこで、辛抱強く小言を言い続けてみたり、権力者を使ってみたりするわけですが、
将来的には自力で何とか「仕事」をしてもらわなければならないわけです。
そこで、自分のマネジメント力の至らなさもあってか、
いつまで経ってもなかなか手を動かせないスタッフには、
何かを変えるためのきっかけが必要だと思っています。
今までは討論、レポート、小言、陳情、指示、上司・同僚からの根回し、年下スタッフからの突き上げ、経験から学ばせる、、、等、いろいろやってきたわけですが、どれも効果は継続せず、本人の心には落ちていないようでした。
私が想定しうる対策の中で試していないのが、
実績と連動する報酬制度と、「怒ってみる」ということ。
給与体制は、行政組織に属しているので変更できないので、
残りの「怒る」という行為がまだ配属先では実施しうる余地のあるものということになります。
日本でもそうですが、
感情に任せて怒るというのは、かえって相手に伝わらないと思います。
しかし、そこに正当性・論理性があるならば、
「怒る」ということも、想いを伝えること、そのことの重要性を切実に訴えるという意味で、時には必要になってくるのではないでしょうか。
配属先の未来を想う気持ちは、間違いなく私の方が強く持っている自信があります。
ただし、人間関係の大切なラオスという場所で働いているということを忘れずに、手順を間違えないように慎重にやらないとならないでしょう。
しばらく先になると思いますが、いいタイミングで実行して効果を見られたらいいと思っています。
なんとなく今回のも3日くらいしか効果はなさそうな気がしますが、スタッフを信じてやってみたいと思います。
※ちなみに、ラオスで怒ることについて私が書いた別の記事がこちら
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