東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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私の協力隊の職種は、コミュニティ開発(村落開発)。
もともとは途上国の対象コミュニティに対し、創業・事業化による収入向上の活動に携わりたいと思い、この職種を志願しました。
そんな私が考える開発の目的は、
「自分が手に入れたいという未来に、人々が自由にアプローチできる社会を作ること」だと思っています。
つまり、人々の自由が何らかの阻害要因によって達成できていない現状にあるならば、それを除去する手助けをすることが開発だと考えています。
たとえば、
貧しい農村に生まれた子供が、一生その農村で家業に従事することが運命づけられているとします。
これは、個人に自由がない(将来他になりたい職業が想像できない)世界だと思います。
もし、これが経済的要因にあるならば、
それを克服する手段を考えていくことが開発の役割です。
今の私の活動のように、
手工芸品・特産品の販売を通して、家計収入向上を目指すのもひとつのアプローチです。
そして、その子が都市に行ける自由(選択肢)をつくることが、効果として期待できます。
しかし、そんな時、よく質問されるのが、
「それによって都市にアクセスする機会が増え、人口が流出してしまう問題はどう考えるのか」という問題です。
これに対する私の考えは、
農村にそのまま住みたいという選択肢も取りたいと思えるような開発を行っていけばよい、というものです。
魅力的な街づくり、その土地のアイデンティティを残した開発、都市部との比較で満足できる収入源を確保できる開発。。。
そういったものが実際に達成できれば、農村にも人が残りたいという本当の「自由」がある開発が達成できるのではないかと思っています。
まだ単なる机上の論ですが、農村にそのまま住みたいと言える選択肢を作るのも開発なんじゃないかな、と思っているわけです。
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