東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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今回は、マーケティングの4つの要素(4P)のうち、Product(製品戦略)について説明します。
製品戦略と聞くと、「新製品の開発」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
もちろん、新製品の開発は、経営戦略の重要な手段のひとつです。しかし、製品戦略において一番大切なことは、お客さんのニーズに合わせて製品を提供することです。
お客さんのニーズがなければ、新製品の開発も無駄になってしまいます。画期的な新技術を開発したので事業化したいという経営者の方は多くいます。しかし、技術がいくら優れていても、それがお客さんのニーズに応えていなければなりません。
その例として有名なのが、家庭用ビデオの規格です。
画質の美しさという面で技術的に優れたのはベータ方式でしたが、市場に浸透したのはVHS方式でした。これはVHS方式の方が、「画質はそこそこでも録画時間が長い方がいい」という市場ニーズに応えていたことが要因でした。いくら技術的に優れた製品でも、必ずしもお客さんが欲しいと思う製品にはならないのです。
逆に、人々のニーズに応える工夫があれば、「時代遅れ」と思ってしまうリヤカーを商品としていても注目を集めている会社があります。
長崎県にあるA社は、使い勝手の良いリヤカーを開発して、宅配業者への販売が好調です。これは、路上駐車に対する取り締まり強化や環境に配慮したいという宅配業者のニーズに応えた結果なのです。
経営の原点でもありますが、製品戦略は真新しいものを目指すのではなく、お客さんのニーズを掴むことが第一なのです。
※企業事例については、
日本政策金融公庫総合研究所編『新たなターゲットを拓く―小企業の販路開拓戦略―』から引用しております。
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