東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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自分への警告も兼ねて、ちょっと批判的なことを書きます。
青年海外協力隊の活動での悩みや体験談で書かれることの多いフレーズのひとつが、
「現地の人を活動に巻き込むのは難しい」
という言葉です。
確かに私も配属先スタッフを活動に巻き込んでいくのに苦労していますが、
この言葉は、もっと短絡的に、上手くいかない理由を途上国のせいにして語られている気がします。
そもそも私が思うに、
人を動かすというのは、日本でもとても難しいことです。
自分が策定したプランを相手に納得して採用してもらう、自分の計画に協力してもらう、というのはなかなか容易ではありません。
プランに対する論理的な説明、聞き手を引き込むプレゼン力、そもそもの人間関係の構築(信用)、、、
さまざまなものが要求されます。
表向きは納得してくれたように見えても、
実際には心に落ちておらず、返事だけで行動に移してもらえないなんていうこともありました。
そういう日本での出来事を振り返ると、
日本でも人を動かすというのは簡単ではないことだと感じています。
ちょっと偏見も入りますが、
途上国でそういう愚痴を簡単にこぼす人に限って、
日本での経験がないのにかかわらず、日本と途上国を比較して考えようとしていることが多い気がします。
以前、マネジメント業務についても同じようなことを書きましたが、実務に対する意気込み(自分の理想)とスキルとの間にギャップがあるために、うまくいっていないというケースが多々あると思っています。
つまり、今までのキャリアにおいてスキルも経験もないことなのに、
なぜか途上国では相手に対して無理やり推し進めようするケースです。
マネジメントにおいても、人を巻き込むことについても、
スキルも経験も知識もなければ、それはうまくいくことは難しいと思います。
先も書いたように日本でも難しい事なので、
言葉も文化も違ったら、それはなおさらことそうでしょう。
断わっておきますが、
私はチャレンジすることが悪いことだとは思っていません。
チャレンジしなければ何事も初めの一歩が踏み出せませんし、
協力隊はまさにそういうチャレンジの場の固まりだと思っているからです。
むしろ自分を磨くためには、どんどん新しいことにチャレンジしていかなければなりません。
問題なのは、チャレンジして失敗した時の対応(心持ち)です。
今回の記事で書きたかったのはそこのところで、
失敗した理由を、周りの環境のせいにしていないか、ということです。
つまり、主要要因はそこではないのに、
途上国での活動、文化の違い、という環境を絶好の言い訳にして、
自らの経験・スキルの不足について反省をしていないのではないかということです。
確かに、途上国での活動というのは、想定しえない、笑いたくなるような事態が度々発生します。
しかし、それらの外部環境のせいにするのではなく、
まずは自分自身の反省をすることも必要なのではないでしょうか。
先程と同じリンク先になりますが、
「どんな状況でも何とかしてみせてこそ、プロの仕事」だと私は思っています。
確かに、途上国で誰かを巻き込んで仕事をするというのは非常に難しいことです。
だからこそ、そういうスキルを学ぶ最大のチャンスだと思って、日々工夫を重ねて活動に取り組んでいきたいと思っています。
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