東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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国際協力の分野では長期的な視点に立った結果を求められますが、私は、活動の中で短期で結果を出すことも必要だと思っています。
その理由は、「理論の証明」と「信頼の獲得」、そして「成功体験」のためです。
たとえば、ある目的のために、ひとつの戦略行動を策定したとします。
それは2年後から成果が徐々に表れると予測され、策定した自分はそのことを確信しています。
しかし、その戦略に則ってプロジェクトを動かす人たちは、その本人と同じ確信を持っているかというと、必ずしもそうとは言えないと思います。
そうした中、成果が表れるまで2年間、その戦略を信じて活動に専心するのは難しいかもしれません。いつまでも結果が見られないと、疑心暗鬼になってしまうでしょう。
しかし、ここでもし同じロジックで組み立てた戦略で、短期で成果を感じることができたならば、少し状況が変わると思います。
つまり、そのロジックの正しさが証明され、その戦略の発言自体の信頼性が高まります。すると、当初描いた戦略の信頼にもつながってくるでしょう。
また、そのプロジェクトを進めていく自信になるかもしれません。
このように、戦略行動をとってすぐに結果を出すということは、「信頼」につながる大事な要素だと、私は感じています。
卑近な例で失礼しますが、配属先でレイアウトを大幅に変えた時のことです。
これは、顧客動線を意識し、長期的に結果を残すための戦略のひとつでした。
しかし、レイアウトを変更した翌日に観光客が来た際、私が説明していた意図の通りに顧客が動いてくれました。
これによって、このレイアウトの戦略は間違っていないんだという、スタッフからの信頼が得られました。
他にも、商品配置を指摘した際や、カタログの作成などの折に、すぐにお客さんからリアクションを得られました。
タイミング良く来店客があったという運の良さもあるのですが、このようなすぐに出せた成果によって、私はわりと早い段階で上司からの信頼を得られたと感じています。
そして、このような小さな経験であっても、現地スタッフにとっては「自信」につながっていきます。つまり、小さくても成功体験を積み重ねることで、活動に対してポジティブになれるのです。
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