東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いろいろ浮気してしまいましたが、
マーケティングについての全6回の記事の最後に、実際にマーケティングを進めるに当たっての留意点を説明します。
それは、分析した市場機会と標的市場、マーケティングミックス(製品、価格、チャネル、プロモーション)の各戦略に一貫性があるかということです。
たとえば、成熟した上質な雰囲気の店舗にこだわるコーヒー専門店D社のマーケティングについて考えてみましょう。
D社は、今後も人々の多様な価値観の中で、上質なものにはお金を惜しまない層が増えていくと分析しました。
そこで、D社の標的市場は、シックな雰囲気を好む40代から50代の男女と設定されています。
コーヒーは、産地にこだわって海外から独自のルートで仕入れた豆を自家焙煎で提供しています。こだわりの材料を使ったメニューは、外資系チェーン店と比べるとやや高めの価格です。なお、お店は閑静な住宅街の玄関口としての性格が強い駅前に立地しており、来店客の多くが常連客となっています。
このD社の戦略は一貫性があると言えるでしょう。
しかし、ここでD社が価格・プロモーション戦略として、値下げを実行したり、割引クーポンを多く発行したりしたらどうなるでしょうか。
価格に敏感な新たな客の増加はあるかもしれません。しかし、最終的には価格競争に負けてしまったり、これまでのブランドイメージが崩れたりしお客様が減ってしまう可能性も考えられます。
マーケティングはただ闇雲に実行しても成功しません。しかし、正しいやり方でマーケティングを進めれば、厳しい経営環境にも対応できる強い会社をつくることができるでしょう。
COMMENT