東南アジア最後の秘境と呼ばれるラオス。そのラオス北部の都市、ウドムサイから綴る日本人のブログ。 PMCという特産品(クズやシナというラオスでも稀少な産品を素材に使った製品など)を扱うショップで、ボランティアとして日々何かしらに奮闘しています。
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別に大きく怪我をしたとか、病気に罹ったというわけではないですが、
最近、現在の生活の中では「体力の大切さ」を痛感しています。
というわけで、しれーと復活させたブログ更新。
更新が途絶えた6月の第3週からさまざまなイベントが続いてきました。
・5日間がかりの生産者トレーニング
・ゲストが来るということで、上のトレーニング期間中に街に戻っての応対
・2度のビエンチャン出張
・イベントの合間を縫ってのビエンチャンでの営業活動&上司のお使い
・上司の家業の販促活動の支援(至急命令のリーフレット作成)
・続く結婚式&出産おめでとうパーティー等への参加
・本当のボランティアとして経営アシストしている先での、配送トラブル解決のための仲介
・任地某ホテルの経営相談(リノベーションにかかるコンサル)
・PMC新スタッフの到来=マンツーマンで終日指導中、シラバス作成中
・等々
とまぁ、忙しいアピールを兼ねて、この4週間にやったことをざっくり挙げてみました。
(それぞれについて書いてみたいところではあるのですが、それはまた時間のある時に気が向いたら書かせていただきたいと思います。)
この4週間を過ごすにあたって感じたことは、先にも書いたように「体力の大切さ」です。
具体的に、体力がなくなってきた時に私が感じる負の影響は、以下の3点です。
1.体力がないとやりたいことができない。
やらなければならないタスクはすべてこなすことができましたが、それ以外の「妥協してやらなくてもいいかな」というものが増えてしまいます。
たとえば、読んでいただいている方には恐縮ですが、正直ブログは活動において優先度が低かったので、更新を行えませんでした。あと、個人のFacebookなども同じく、更新&リアクトがあまりできませんでした。そして、やろうと言っている英語の勉強も、言い訳の連続で進められていません。
2.仕事のパフォーマンスが落ちる
主に寝不足に陥っている時の問題ですが、a.クリエイティブな着想が生まれにくくなる、b.仕事の集中力・正確さが落ちる、c.論理的な思考力が落ちるといった問題があると思います。
特に定型業務以外のものに携わる時には、大切な問題です。
限られた時間の中でも、有効に睡眠時間は確保した方が、仕事は効率的に進められると感じています。
3.気分もなんか落ち込んだり、ピリピリしたりして、余裕がなくなる。
もともと常に余裕を持てるように気をつけてはいるのですが、疲れてくると、自分のことに集中してしまい視野が狭くなりがちです。そうすると、周りで起きていることのフォローが遅れてしまうので、今の自分の仕事・立場を踏まえれば、常に余裕を持つように反省しなければなりません。
今回の私の4週間のことも同じタスクを行ったとしても、体力がある人、ない人では、その影響が全く違うと思います。
自分の活動を思い通りに進めるためには、やはり体力は重要です。
私はこれまでジョギングなどをして体力作りはしていましたが、それも最近できていなかったので、復活させていきたいです。
身体は資本。
怪我をしない、風邪を引かないというだけでなく、積極的な体作りをしていきたいものです。
日本で提案書を書く際には、
適度に写真を挿入したり、グラフを活用したりして、
目を引くビジュアル面での工夫も必要だと教わってきました。
極端な話、文字だけの資料ですと、
元からあまり興味のない人には、全く見る気のないものになってしまいますからね。
以前ブログに書いたAIDMAに則って言えば、
写真やグラフには、注意を引き、興味を持ってもらう効果を期待しています。
そこで、ラオスの活動でも、
いろいろ工夫しながらプレゼンの準備をしています。
そこで今日は、過去を振り返りながら、ラオスのプレゼンで使用した写真やグラフに対する、ラオス人の反応をまとめてみたいと思います。
① 写真
・多くの人の興味を引くことに役に立つ。
・ただし、写真の被写体にばかりに興味を持ち、プレゼンの内容が耳に入って行かないことも多い。
⇒プレゼンのイントロ(掴み)の段階で、インパクトのある写真を使い、あとは多用しすぎない方がいい。
② グラフ
・使うツールの種類によって、効果は様々。
・基本的に、ひとつの物事を単独で分析するようなものは興味を示さず、何かと比較するようなものには興味を持つ。
2-1.円グラフ
・商品の構成率、取引先・来客者の特徴・ターゲット層を示すために使用。
・なじみがないようで、いまいちな反応。
2-2.折れ線
・売上のトレンド、増加推移を見るのに使用。
・ビジュアル面から、イメージしやすいものだったよう。
2-3.3期比較
・PMC内のデータを、3つの期を並べてみて推移を把握。
・データそのものの分析はできなくても、良化/悪化は分かるので、わりと有効。
2-4.ベンチマークとの比較
・運営管理の状況・指標を、他のモデルとなる組織のそれと比較。
・これもデータそのものの分析ができなくても、目指すべき方向が分かるので、わりと有効。
2-5.パレート図
・オーダー管理(納期トラブル)の原因分析と、在庫商品の売れ筋(重点商品)把握で使用。
・事象を絞るということを、十分に伝えきれなかった。
2-6.特性要因図
・PMC組織(特に、オーダー管理)の問題の要因を明らかにしていくために使用。
・物事がシンプルに整理されすぎていて、かえって抵抗があった様子。
⇒連関図法の方が、ウケが良かった。
2-7.ヒストグラム
・製品の規格(大きさ)の誤差を取るために、作成を試みたいところだが未着手。
・赴任2年目に、製品を規格化したので統計を取りたい。
(⇒これによって特注してくれる顧客への案内もよりスムーズになるはず、また生産者の方々への留意事項としても伝えられるはず)
日本で使っていたのは、だいたい以上のようなもので、ラオスでのリアクションはまぁ書いた通りです。
ただ、私自身のプレゼン能力に問題があったり、語学力が足りなかったりという要因もあると思うので、結果は参考程度に見てください。
ちなみに、プレゼンの時にいくら頑張って数字をまとめたグラフでも、
ただ単に提示だけしても「だから、何??」という反応を持たれます。
情報はそのままではあまり役に立ちません。
そのため、情報を加工して、そこから導き出せる結論・推論を用意しておくこと、その思考プロセスを説明する論理力が大切だと痛感しています。
あと、シンプルで分かるなら、シンプルなグラフの方がいいです。
格好つけて、いろいろ情報を足すとかえって分かりにくくなってしまいます。
まぁラオスでも日本でも同じですよね。
来週、久々にプレゼンが控えているので、まとめてみました。
上手く伝えられるように、準備は念入りにしておきたいと思います。
PMCのマネージャーは、新旧2人とも家業でハンディクラフトのビジネスをやっています。
今回は、新しいマネージャーの方の家業のお手伝いです。
マネージャーからの仕事の依頼は、
「お店のディスプレイを手伝って」&「お店の看板デザインを作って」&「Facebook
早速作って掲げた看板
そして、現在はリーフレットを作成中。。。
なんだか、赴任したての頃にPMCでいろいろと活動の準備をしていた時のことを思い出します。
さすがに2回目になると、いろいろ要領が分かってきました。
ワードもパワポもだいぶ使いこなせるようになったと実感しています。
今回の件とは関係ありませんが、データをまとめたりするのにエクセルもよく使いますし、
ラオスに来てまさかPCスキルが向上するとは、赴任前には想像していませんでした。
そんなこんなで、いろいろな仕事をこの2年間でやってきたわけですが、
今回この仕事を依頼されたのは、自分の専門ではないにしろ、仕事が評価されたからだと光栄に思っておきます。
PMCスタッフに「これあったらいいよね、やって!!」と思い付き&丸投げで言われる物事は、基本拒否します。
「自分で考えない仕事」は本人を成長させませんからね。
ただ、今回の依頼は、上司の方でベースとなる案があって、写真やいろいろなアイディアも準備してくれていたので、そのまま引き受けました。
その結果、いろいろ話し合いながら進めることができています。
また、今私が配属先PMCへの引継ぎで一番不安だった部門の業務について、上司へその大切さ&ノウハウを改めて示すチャンスとなっています。
PMCのマネージャーである彼女自身が、視認性や宣伝の重要性を理解してくれているのは心強いです。
今回製作しているリーフレットも、本人と話をしている限りでは、PMCよりうまく役立たせてくれそうです。彼女は行動力もありますからね。
やっぱり自分でビジネスをやっているからこそ、そういう必要性を感じられるのかもしれません。
それを今後のPMCスタッフに浸透・定着化してもらうことにも期待しています。
業務とは直接関係ないように思えることも、
業務につながるんだと信じて、最近雨で暇を持て余している時間を使ってお手伝いを進めています。
任期もあと少し。
少しでも、自分の活動が現地に残ればうれしいです。
ちなみに、上司が始めたFacebookがこちら⇒https://www.facebook.com/silivong.odx
お時間のある時に、覗いてみてください!!
ラオス女性の伝統衣装で、現在も公式の場で女性の正装とされているのがシンスカートです。
学生の制服、職場に出勤する際のスーツとしても日常的に着用され、結婚式や仏教行事などの儀礼衣装にもなっています。
コットンやシルクを使って織り成される布は色彩の配色も美しく、その技巧的な模様と共に、ラオス女性のおしゃれポイントのひとつになっています。
ラオス全土で愛用されているシンですが、そのデザインや模様は、地域や民族によって異なります。
例えば、
ラオスで人口の大きな割合を占めている「ラオ・ルン族」は、布の下部に柄が配されます。
シンプルな構図なので、コーディネートはしやすいです。
学校の制服に使われているシンはこのタイプのシンです。
「ルー族」は、柄にはさまざまなパターンがありますが、真ん中部分に柄が配され、下部分は無地になります。
波(ナムルー??)をイメージした柄が好まれて使われることが多いそうです。
デザイン自体はシンプルですが、実物はカラフルなラインでかわいらしい印象です。
そして、「タイプアン族」の伝統的な模様のひとつが、仏教の世界観を表わすというひし形を図柄に配し、さらにナーガ(蛇)をモチーフにしたデザインです。
フン郡タイプアン族に織られたシン
ちなみに、このシンが織られるウドムサイ県フン郡は、ルアンパバン県ナーン郡、フアパン県サムヌア郡と共にラオス「三大染織地域」(出典:チャンタソン・インタヴォン『ラオスの布を楽しむ』61頁、(アートダイジェスト、2006))に数えられるそうで、そのシンは人気が高いです。
シンの柄は、代々母から娘へ織りの技術が受け継がれる中で、人々の信仰とも結びついたデザインが生み出されてきました。そのため、それぞれのアイデンティティを誇示する特有のデザインが、各地域や民族にあるのです。
以下、PMCで置いているor置いていたシンの画像を淡々と貼っていきます。
ラオスは、国連が指定した最貧国のひとつです。
というわけで、私は途上国でのビジネスに関わっているということになります。
そんな現場で働いていると、取引先を探している人ともさまざまな人に出会います。
もちろん私たちも取引先を増やしたいと思っていますし、ビジネスパートナーとして商品の販売に貢献してくれる企業を期待しています。
しかし、そんな中で、注意したい先というのもあります。
その代表的なものは、商品を買ってやる、取引先になってやってもいいよ、的な態度の人です。
要するに、取引において主従関係を勝手に作ってモノを見ている人です。
そういう方も少なからずいます。いや、けっこう多いです。
日本企業でそういう先の例としては、
中国に工場進出をしていたものの、賃金の上昇を受けてタイ・ベトナムに進出。⇒そこでも賃金の上昇を受ける。⇒さらに安価な労働力を求めて、ラオス進出を模索している。
…という背景を持っている企業が多いように感じています。
もちろん、すべての企業が一概にそうとは言い切れませんが、
この過程を通っている企業にはその傾向が強いように感じています。
安価な労働力だけに目を向けられてしまうと、日本企業主体のビジネスが前提になってしまうので、そういう態度に陥りやすいのかもしれません。
企業としてはそんなことはなくとも、担当者レベルでそういう対応をされる方もいらっしゃいます。
途上国を見下したような話を、何故か誇らしげに語ってくるのが特徴です。
ひどい方だと、品質のチェックもしていないうちに、「どうせ品質は悪いから…」というなかなかストレートな物言いをされてきた方もいらっしゃいます。
ある意味、すごい胆力(笑)
専門商社の方でしたが、むしろその道の専門知識が抜けていたようなので、自身ではチェックする能力がないからこそ逆にそういう発言ができたのかもしれません。
それが彼らの経験則なのかもしれませんが、品質改善に努めている生産者の方々の努力を、製品の評価もせずに足蹴にしているようで、いい印象にはどうしてもなりませんよね。
そんな彼らとの取引について配属先に伝えているのは、
「彼らはPMCを初めとする途上国の事業者との取引について勘違いをしている、むやみに従う必要はない。」ということ。
たしかに、日本の事業者との取引は1回に動くお金が大きいことが多く、魅力的に映ります。
しかし、ダンピングの可能性が高く、横暴な価格交渉をしてきたり、理不尽な取引条件を要求してきたりすることが多いです。
何より、そんな相手とはビジネスのパートナーにはなりえません。
いつ勝手に取引が終わりにされてしまうか分からないですし、その一方で、こちらの要望には耳を貸そうとしないでしょう。
そして、彼らの一番の勘違いは、
こういう商談時は、取引するかどうかを彼らが選定する場だけでなく、こちらにも相手が取引先として相応しいかを見極める場であるということです。
彼らは取引先になってやるという態度かもしれませんが、こちらとしてもパートナーとなってくれる先かどうかを選定しています。
前述したように、もちろん取引先を増やし、販路を拡大したいと思っています。
しかし、自身の活動が、企業の横暴に振り回されるような事態は避けたいと思っています。
というわけで、
私は手に入る限られる情報と、担当者へのある質問の切り返しの中で、相手企業を見定めています。
そして、企業の評価とともに担当者への所感も添えて、配属先と共有しています。
そこで気づきましたが、
そんなことをしなくても、ラオス人マネージャーも相手の態度に勘付いています。
口ではうまいことを言っても、そういうのって伝わってしまうんですよね。
そもそも、相手企業側としては、そんな風に振舞って何かメリットはあるのでしょうか。
取引もいろいろと融通が利かなくなるし、どうしても本人のよく分からない優越感を満たすだけの気がしてしまいます。
そう考えると、器の小さい人間に見えてしまって恥ずかしいので、自分が商談を行うときには相手に敬意を持って臨みたいですね。
愚痴も入ってしまいましたが、自分自身も知らないうちにそういう姿勢になっていないように気をつけたいものです。